小説

3/3ページ

第45話 DJガール

    あのお姉さんをDJブースで発見してテンションの上がったオレは、彼女に声をかけようと思ったところを、彼女のプレイの邪魔をしてはいけないと、もう一歩のところで踏みとどまった。仕方なく、目から熱光線が出そうなほどの眼力を込めて見つめた。     オレの熱光線は彼女に届いて、彼女の心を焼き焦がしたのだろう。彼女はオレに気づいて、DJの機器から手を離して、こち […]

驚愕の販売数

    じつは僕、先月、アマゾンのKindleで電子書籍を出したんですよ。しかも、なんやかんや言って、2冊目の出版だったんですよ。それから1か月が経ったので、みなさんにどれくらい売れたのか結果を報告したいと思います。   ほんとにすごい、ウサイン・ボルトも驚くほどの記録的数字が出てしまいました。     電子書籍というと、わからない人もいるかもしれ […]

【誰もが体験した恋】小説『秒速五センチメートル』 新海誠

  『言の葉の庭』に続き、新海誠ワールドにお邪魔させていただきました。 今回は、『秒速五センチメートル』です。       この小説は、 第一話「桜花抄」 第二話「コスモナウト」 第三話「秒速5センチメートル」 の短編3話から成っています。       「桜花抄」 小学生の明里と貴樹がお互いに「他人にはわからない特別な想い」を抱 […]

【甘く切ない恋】小説『言の葉の庭』 新海誠

    愛よりも昔、孤悲(こい)のものがたり。       先日観た映画『言の葉の庭』の小説版を読んでみました。 色彩豊かに鮮やかな映像で表現された映画に対して、同じストーリーを『言葉』を使ってどのように展開していくのだろう、と読む前からワクワクする作品でした。       小説版では、映画ではあまりスポットライトの当 […]

第44話 クリスマスプレゼント

    クリスマスイブ二軒目のバーは、アグン山登頂の直前にもお世話になった、リサとユナのいるミュジックバーへ。 バーの前に差し掛かると、ユナが昨日と同じく笑顔で呼び込みをしていた。 オレたちの姿を見つけると、もちろん飲んでくわよね、といった具合にわずかに流し目を使ってオレたちに声をかけてきた。       その手には乗るか……いや、乗っておこう。お […]

電子書籍を出版してみました

いわゆるセルフパブリッシングというやつですよ。     何について書いたかというと、韓国のハロウィンで韓国人やアメリカ人の友達とはしゃいだ旅の話なんですが……恥ずかしいラブロマンスな話もあるので、この場では語れません。気になった方は読んでみてください。 といっても、当ブログのハロウィンネタをまとめて、何度も何度も編集を重ね、小説風に書いてみたものですが。 タイトル『オレと一緒にフュージョ […]

【あなたにとっての幸福とは?】三日間の幸福 三秋縋

    あなたの寿命がもし3ヶ月だとしたら、残りの人生をどう生きますか?   お金に困っていた大学生が、古本やCDを売った際に店員に勧められた『寿命、時間、健康を買い取ってくれるお店』に行った。残り30年3ヶ月3日間の寿命の査定が1年1万円。 彼は30年を30万円で売って残り3ヶ月と3日間の人生を過ごすことになった。   そして、残りの人生で人に危害を加えな […]

【命の価値】永遠の0ゼロ 百田尚樹

話題になった時期からだいぶ遅れましたが、読んでみました。   祖母の死後、祖父から実の祖父の存在を知らされた姉弟が、実の祖父、宮部久蔵について調べ始める。 太平洋戦争で凄腕のゼロ戦パイロットで、『妻と娘に会うまで死ねない』と臆病者と呼ばれても、執拗なまでに生に執着した宮部が、命を落とした理由とは。     読めば読むほど、宮部というキャラクターを好きになっていきました […]

1 3