カイピリーニャ

第91話 行きつけのバー

    僕のお気に入りのミュージックバーには、リサもユナもDJガールもいなかった。その代わり、前回ノリノリでキレのあるダンスを披露してくれたセキュリティのおっちゃんが、僕たちを笑顔で迎えてくれた。 僕はいまだに、このバーにセキュリティの必要性を感じないが、彼の場合はセキュリティの意味合いよりも客との和みといった意味合いが強いのかもしれない。   酔っ払いが暴れだしても […]