バビグリン

第56話 食べ物の恨み

    今日はチェックアウトの日。アメドから再びサヌールに戻る。 それぞれが荷物をまとめると、一緒に朝食を食べて宿泊代、バビグリン(豚の丸焼き)を含めた食事代の支払いをする。 スタッフが合計金額を僕たちに伝えたところで、ブラジル人男性陣がキレた。       「なんじゃこりゃー!!! 高すぎるわ!!」 どうやら食事代が予想を上回る金額らしい。思い返 […]

第53話 最高の晩餐

    豚が焼き上がると宿のオーナーのおばちゃんが、豚肉を少し神様にお供えすることを説明して、プールのすぐそばにあるガネーシャ像(ヒンドゥー教の神様でゾウの姿をしている)の前に切り分けた肉を供えた。 思った通り、数分後には大量のハエがたかり始めた。神様というよりハエたちに供えたことになる。今日はクリスマスだから、お前らにもご馳走をやろう。今日だけだぞ。   &nbs […]

第51話 礼を重んじる日本人

    金髪の美人姉妹とその両親は、アルマゲドンことリッキーとしばらく話したあと部屋へと戻っていった。 それからしばらくすると、ダイビングに出かけていたマルセロとタイサ、シュノーケルをしていたアレックスとビビたちが戻ってきた。       部屋で休んでいたゆうやも外に出てきて、全員がプールサイドの席に座って目の前に広がる海を眺めながら雑談が始まった […]