どうも、ユウマです。かれこれ10年くらい車イジリをしている素人です。
エンジンO/H以外のほとんどの整備を自分でやってきました。ゆくゆくはチューニングもですが、まずは自動車整備を極めることを目標にしています。(今のところ、板金は除く)
そして現在、「スバルR2 日本一周計画」進行中です。
僕の愛車、スバルR2のヘッドライトが切れていたので、あの悪夢が蘇ってきました。(ヘッドライトカプラー交換)
しかし、今回は単純にバルブの寿命でしたね。バンパーを外してサクッと交換しました。R2乗りならわかると思いますが、R2のヘッドライトバルブ交換するにはエンジンルームのスペースは狭すぎるので、バンパー外した方が交換しやすいですよね。
今回の話はこの先なんですよ。
バンパーをつけ直す前に、念の為エンジンオイルとクーラント(冷却水)の量を確認したときでした。
クーラントのサブタンクが空になっているんですよ。だから最近、走行中やエンジン停止後にゴボゴボという音がしていたのか……。サブタンクからラジエター本体へクーラントが流れる音ですね。
僕のR2は以前からクーラントが減っていたので、1か月に1回くらいクーラントを少しずつ継ぎ足していました。今まで、まだ大丈夫かなと放置していました。今回は、以前の補充から1週間も経っていない明らかなハイペースでの消費。
この機会に、冷却水漏れの原因を特定することにしました。
冷却水漏れ原因特定
冷却水漏れの原因
- クーラントがクリーム色になっている場合、ヘッドガスケットがとんでエンジンオイルと混ざっている可能性が高い。→ヘッドガスケット交換(修理代10万円オーバーコース)
- 各部の冷却水ホースの経年劣化による亀裂からの漏れ→新品のホースと交換(修理代は比較的安く済む)
- アッパータンク、ロアタンク含むラジエター本体からの漏れ(ラジエーター交換の場合、高額修理コース)
以上のことが主に考えられます。
※ちなみに、DIYでやる場合、これらのいずれの修理も部品代だけだと高くても1万円くらいに収まります。僕はすべて自分でやりました。
水漏れの箇所を特定するため、エンジンをかけてしばらくアイドリング。
冷却水漏れ確認方法
※冷却水漏れを確認するときは、エンジンをアイドリングさせてクーラントが通るすべてのホース、ラジエター本体をひたすら目視して、漏れてないか確認です。
この方法で、ルームメイトのトヨタ、エスティマの冷却水漏れを発見しました。
長期的に車の修理を自分でする予定、かつお金に余裕のある方はこちら↓持っていると便利です。
エンジンをアイドリングさせてしばらく見つめていると、意外と簡単なところから漏れを発見しました。ここデス(death)!!
ラジエターアッパータンクからの漏れでした。
ラジエターのアッパータンクは樹脂製なので、経年劣化で亀裂が入ったりします。ちなみに僕のR2は平成16年式で24万キロ走行しています。
この場合の選択肢
- 新品または中古のラジエターと交換
- 自分でアッパータンクを交換する
- ラジエター業者に修理依頼
僕の場合、修理費を抑えつつすぐに直したかったので、解体屋に電話して中古のラジエターを探したのですが、希少なMT車なので見つかりませんでした。結果、ラジエターを外して業者に頼むことにしました。
※CVT車のラジエターにはCVTに繋がるラインがロアタンクにあり、形状がMT車用とは異なっています。あとから気づきましたが、CVT車用の中古ラジエターを購入して、アッパータンクを取り外して付け替える、もしくは購入した中古ラジエターの方が状態がいいのなら、ロアタンクを付け替えても良かったかもしれません。
ラジエターアッパータンク交換の参考記事↓
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1496814/car/1099483/2360409/note.aspx
ラジエターの外し方
手順
- バンパーを外す(ラジエター交換にチェレンジする人は、すでにバンパーを外したことがある人想定します)
- ラジエタードレンから冷却水を抜く
- アッパーホース、ロアホースを外す
- 電動ファンを外す
- ラジエターを引っこ抜く
- 外したラジエターを業者に持っていく
ラジエタードレンから冷却水を抜く
ラジエターロアタンクにドレンがついています。受け皿を用意してドレンを+ドライバーで緩めて、ラジエターキャップを外せばドバっとクーラントが出てきます。
アッパーホース、ロアホースを抜く
ホースバンドをラジオペンチで緩めてホースを外します。固着している場合はホースリムーバーを使うと抜きやすくなります。少しクーラントが残ってるかもしれないので、顔にかからないように注意してください。
電動ファンを外す
まずカプラーを外します。それから、ラジエターのアッパータンクの裏側にある10ミリのボルト2本を緩めます。上に引っ張ると簡単に抜けますが、エアコンホースなどが邪魔になるので、よけてください。
ラジエターを引っこ抜く
コアサポートの12ミリのボルトを緩めます。
次にラジエターとコンデンサーを固定している隅4箇所の10ミリボルトを緩めてラジエターを抜く予定でしたが、コアサポートロアにあるサビという思わぬ邪魔者が入って工具が入りません。
サビで膨張して工具が入るスペースがありません
おまけに、普通に工具が入ってもボルトが緩められる状態ではありませんでした。またしてもサビの仕業で、ボルトの角がお亡くなりになられていました。ボックスでは緩められません。
サビでボロボロなボルト
余計な作業が増えますが、この場合は仕方ありません。自動車整備は臨機応変にできることが肝心。
クーラガス大気放出はいけません! が、すみません、クーラーガスを抜いてコンデンサーも一緒に外しました。
ラジエターとコンデンサーが合体したままでは上から抜けなかったので、コアをぶつけてフィンが潰れないように注意しながら、車体下の方から無事に摘出しました。
ラジエターとコンデンサー摘出
ここで今回使うのが特殊工具「ツイストソケット」。なめたボルト、ナットを緩められます。
こんなときはツイストソケット
と思いきや……外れません。角がなくなりすぎてツイストソケットの歯がボルトにかんでくれません。
諦めて、正攻法のバイスプライヤーで挟んで最初のトルクだけ緩められたら、あとはネジザウルスで緩めていきました。
ネジザウルスは一家に一台あると重宝します。
外したラジエターを業者に持っていく
無事にラジエターを分離できたら、業者さんに頼んでアッパータンクを交換してもらいました。
預けて1時間ほどでできました。お値段9000円なり。早いけど中古ラジタターの方が安い(5000円くらい)。次は自分でやってみようっと。
アッパータンクは新品になり、ロアタンクは真っ黒に塗装されて返ってきました。
組み付け
元の手順で組み付けていきます。組み付けたらクーラントを補充してエア抜き(電動ファンが2、3回回れば十分でしょう)までして、漏れが無いか確認。
緑色の血を輸血しています。リザーブタンクにも忘れずに注入。
真空抜きとクーラーガス補充も忘れずにやります。
最終確認
テストドライブしてみて、車を止めたあと少し冷えるのを待ってからラジエターキャップを開けると……
プシュー
ウォーターラインにしっかり圧力がかかっていました。つまり、どこにも水漏れがないことを意味します。
これにて水漏れ修理の完了です。
おまけ
今回の主役はラジエターよりも、むしろこいつたちでした。自動車整備でボルトやナットが外れないのは当たり前。そんなやつらに対処するために工夫したり、特殊工具の準備が重要となってきます。
現実逃避したい……。サビでラジエターを支えるコアサポートロアがピンチです。
爆撃鳥たちによる空襲に遭い、追い打ちをかけられました。
次回、どれくらいサビが酷いのか、フェンダーを外してみようと思います。
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