生涯で1000人以上の女性とベッドを共にしたと言われる、世界的に有名な「元祖プレイボーイ」ジャコモ・カサノヴァ氏。
本書は、カサノヴァの生涯を記録した彼自身の著書「回想録」の解説的な内容でした。
現代の成功者の自伝本にありがちな失敗や汚点となるような内容を書かないといったことはなく、失敗も成功も、惜しみ無くありとあらゆることが書かれていました(一部、事実と異なることや作り話もあるようですが)
カサノヴァは、世間一般的に見ればただのプレイボーイと思われがちですが、ヨーロッパ各地を廻ったり、社交術に優れていたり、本を書いたり、脱獄したり、賭博に溺れたり、バイセクシャルだったり、フリーメイソンの会員であったりと、自由奔放な生涯を全うしました。
僕にとってのカサノヴァは、良くも悪くも人間味に溢れており、逆にとても好感が持てる人物でしたね。
今後、彼の著書「回想録」も読んでみたいと思います。
彼のベッド上での官能的な話だけでなく、脱獄劇など、興味深い話が克明に表現されているそうです。
とはいえ、結局は「エロ」に行きつくわけですが、エロはある一定のレベルを超えると単なる下ネタではなく、「芸術」になると僕は思います。
「回想録」を読むことでカサノヴァの芸術的エロを学び、単なる下ネタだけじゃなく、美しさも兼ね備えたエロを文章で表現できるようになるのが僕の目標です。
カサノヴァ先輩、頼んまっせ。