はたして僕たちは、事実を基に世界を見ることができているだろうか。
世界は良い方向に向かっているのに、テレビに映し出される世界のごく一部の貧困層の生活を見て、まだまだ世界の貧困はなくならないなあ、と悲観していないだろうか。
悪いニュースは広まりやすく、良いニュースは広まりにくいことに気づこう。
実は、過去のデータと比べると、明らかに世界の貧困レベルは改善されている。今一番多いのは中所得国である。
本書を読めば、物ごとをいろいろな角度から見ることがいかに大切かがわかる。
あなたが子どもに教えていることは、本当に最新の情報だろうか。
その国の文化や習慣は、時が経つにつれ、国の状況によって変わっていくものである。
世界は進化し続けているのに、僕たち個人も知識のアップデートをしなければすぐに置いてかれてしまう。
だからこそ、僕たちは学び続ける必要があるんだ。
もう一つ。
さまざまな宗教、さまざまな所得レベルの国の人たちと触れ合ったことのある著書は、データを見るだけでなく、実際に自分の目で見て体験することも大切であると述べている。
だから、僕は世界各地に行って現地の人たちと触れ合いたいと思う。
本の完成を待たずして病で他界してしまった著者が遺した本書は、著者の、世界への愛で包まれていた。
本の最後、泣いてしまったのは内緒の話。
僕の性格上、順位を付けにくいのですが、2019年読んだ80冊以上の本の中で1番でした。