今の世の中で一定の地位を得ている占い師、霊能力車、超能力者がいますが、その方法が実はこの本に書かれているコールド・リーディングというスキル(話術)で、練習すれば誰でも身につけられるものだったらどうしますか?
コールド・リーディングとは、事前情報なしで相手のことを言い当てているように見せかけて相手を信じさせる話術のこと。
本書では、コールド・リーディングのやり方からブロックの仕方まで具体的な会話の例をもとに説明されています。
これを仕事や恋愛などの日常生活でも応用できれば、あなたの信頼度を高める可能性が大いにあるでしょう。
相手を心地いい気分にして協力体制を築き、yesともnoともとれることを言ったり、質問と気づかないような偽装された質問をしたり、あまり知られていない統計的に多数の人がやるような行動を予言めいて話したりなど、コールド・リーディングには心理学と巧みな言葉遣いが合わさっています。
過去にジェームズ・ランディというマジシャンが「100万ドル超常現象チャレンジ」という、超能力を科学的に証明できた者に100万ドル(約1億円)をあげる企画をしていたが、1000人以上が挑戦して誰一人として証明することができなかった。
ということで、コールド・リーディングを知ることで、科学的根拠がないことに無駄な時間やお金を費やす可能性はかなり減ることでしょうね。
僕個人的には、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」やクリティカルシンキング(批判的思考)関連の本を読んで、人間の思考の癖も合わせて勉強するのをおすすめします。
人間は驚くほど自分の都合のいいように解釈するもんですよ。ほんとに。
僕も「引き寄せの法則」を信じていた時期がありまして、良いことがあった場合には「やった、引き寄せてる!」とか思ったり、「信じ続ければ願いが叶う」などと思っていました。
これは完全に「確証バイアス」ですね。
自分の信じていることを肯定する情報しか集めなかったり、信じていることに合うように解釈するというもの。
思っていても行動しないと何も始まらないですね。
まあ、その前に迷信やフェイクニュース、嘘に騙されないようにしっかり考えることも重要ですけどね。
話がそれてしまいましたが、コールド・リーディングが良いも悪いもあなたの使い方次第です。
あなたの評価や信頼を高めるために使うもよし、騙されずにより良い決断をするために知識として身につけるもよし、マジシャン、超能力者、霊能力車、占い師と名乗るもよし。
あなたはどう使いますか?
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