日本では投資に関心のない人にとっては聞いたことがないかもしれませんが、世界一の投資家といえば必ず『ウォーレン・バフェット』の名前が挙がります。
彼は世界長者番付でもトップに立ったことがあり、つねに上位に食い込んでくるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOで90歳(2021年6月現在)です。
投資、ビジネス関連だけでなく、政界から一般人まで多くの人が彼のアドバイスを求めたがります。
毎年行われるバークシャー・ハサウェイの株主総会では4万人以上が集まりますし、彼とランチを食べる権利はeBay(海外オークション)で4億円以上で落札されたりします。
彼がどれくらいすごい人かわかりましたか?
そんな彼の幼少期から2010年頃までのストーリーを綴ったのが「スノーボール」です。
投資に興味がない人でも、彼がなぜこれほどまでに成功を収め続けているのか学べるところがたくさんありますし、彼がどれくらい僕たち一般人と似ている部分があって、変わっている部分があるかも知れて自分へのモチベーションにもなります。
この記事では以下のことにフォーカスします。
・投資の神様が育つまで
・投資の神様の衝撃の事実
・投資の神様の性格を分析してみた
・投資の神様の投資手法
・投資の神様の教え
では、いきますか。レッツゴー!
投資の神様が育つまで
彼は幼少期から数字に興味をもち、それを増やすことに楽しさを見出しました。
6歳でガムを売り始め、11歳で初めて株を買い、中古のピンボール台を複数の理容室に置いたり新聞配達をしたりして稼いでました。
その結果、16歳の時には約500万円の貯金があったそうな。
10代で、しかも自力で500万円稼ぐ、す、すごいとしか言いようがない。
幼少期からビジネスの能力を磨いてきたバフェットさんですが、コミュニケーションには難があって、女の子とうまく喋れなかったり、人前に立つと硬直したそうです。
僕たちと似たようなところもありますね。
しかし、次項では本書で明かされるなかなか表に出てこないバフェットさんの意外な一面を取り上げてみたいと思います。
投資の神様の衝撃の事実
世界一の投資家、投資の神様というレッテルからは、一日中パソコンとにらめっこして株を売り買いしている誠実な人というイメージが湧きますよね。それを全部ぶち壊してさしあげましょう。笑
バフェットさんの衝撃の事実は以下の通りです。
・1日の80パーセントを読書に費やしている(これにはついては、のちの「投資の神様の投資手法」で詳しく解説します)
・子供の面倒をほとんど元妻に任せていた
・超がつくほどの偏食でチェリーコークとハンバーガーが大好物
・前妻スーザンさん(2004年に亡くなっている)と別居中、彼女の友達アストリッドさんがバフェットさんの世話をしてスーザンさんの死後結婚している
・超倹約家で贅沢をしない。初めて中古で買った家に今も住んでいる
・世界一寄付している。ここ5年で1.6兆円寄付している
世間の金持ちに対するイメージとかけ離れているんではないでしょうか。
金持ちを調査した研究によると、トップ層の金持ちほど無駄遣いしないみたいですよ。周りにいるブランドもので装備してアピールしている人は、本物級の金持ちかどうか疑ってみる必要がありそうですね。
まあ、もちろん中にはブランドものが好きな人もいるでしょうけども。その人にそのブランドの好きなところをきいてみたりすると、化けの皮が剥がれますかね?
このように、バフェットさんの衝撃の行動には性格が大きく関係してきます。
次項では、科学的に信憑性の高いビッグファイブを通して分析してみましょう。
投資の神様の性格を分析してみた
現在、科学で一番信憑性の高いビッグファイブという、性格を五つの要素(協調性、外向性、開放性、誠実性、神経症的傾向)に分けた概念があります。
それを基準として、本書内での彼の行動をもとにバフェットさんを分析して、各項目を五段階評価してみましょう。
※僕は専門家ではなくこれまでの読書の知識を元に分析するので間違っていることもあります。ご了承ください。
協調性
協調性はどれだけ周りと合わせようとするか、やさしさの度合いを表す項目です。あと、協調性が高い人ほど他人を信頼しやすかったり、年収が低い傾向にあります。
バフェットさんの協調性は3です。
なぜなら彼の投資手法からもわかる通り、周りに流されることなく自分を貫いてきています。しかしだからといって、まったくやさしさがないわけでもないので、間をとって3とします。
外向性
外向性は人付き合いが好きか、意識が外と内のどちらに向いているかなどの指標です。外向性が高い人ほど外的報酬(金銭や地位など)を求める傾向にあります。性的パートナーの数も多かったり。
バフェットさんの場合、投資家ではありますが、地位や金銭を求めているというより、投資をゲームのように楽しんでいる印象です。
それに、仲の良い人たちや必要ならば経営者たちとあったりするみたいですが、積極的に人とあったりパーティに参加することはありません。
彼の1日の80パーセントが読書に費やされることからも想像できる通り、外向性は低めです。
よって、バフェットさんの外向性は1です。
開放性
開放性は新しいものに対しての許容度や好奇心の強さの目安になります。クイエイターやアーティストほど開放性が高かったりします。
バフェットさんはビジネスに関しての知識はすごいようですが、それ以外の分野では積極的に学んでいる感じはしません。
偏食でもありますし、僕的には彼の開放性は2か3だと思います。
誠実性
この項目がバフェットさんの性格のハイライトになります。
誠実性が高いほど自制心があってコツコツと物事に取り組むことができます。それに、誠実性が高い人ほど年収も高い傾向にあります。
誠実性の高さが彼の投資手法にかなり反映されていますね。
よって、彼の誠実性は疑いなく最高評価の5です。
神経症的傾向
この項目が高いほど精神疾患になりやすくなります。簡単にいうとメンタルの強さです。
バフェットさんのネガティブな出来事に対しての向き合い方などを考慮すると、神経症的傾向は3ではないかと思います。
結果
協調性 3
外向性 1
開放性 2か3
誠実性 5
神経症的傾向 3
ビッグファイブについて詳しくはこちら↓
現在、科学的にもっとも信憑性の高い性格診断が「ビッグファイブ(特性5因子)」と言われています。 「Aさんは外向的で羨ましいな、僕もああなれたらな」「気づかなかったけど、あの人メンヘラじゃん」「あの人好奇心、強過ぎ 【自分と他人の性格を知るにはこれ】パーソナリティを科学する ダニエル・ネトル - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
もしくは、メンタリストDaiGoさんの「Dラボ」で詳しく解説されています。
次項は、バフェットさんのこの性格ゆえの投資手法をみていきましょう。
投資の神様の投資手法
投資といったらある株の価格が安い時に買って、株価が上がったら売って差額分が利益になる、というのが一般的な考え方ですよね。
しかし、投資の神様の投資手法は全然違いました。
バフェットさんのおおまかな投資の流れは以下の通りです。
・企業の財務諸表や新聞などで、今後数十年安定して利益を出し続けられる企業を探す
・その企業の経営者の能力を見極める
・その企業の株価がその企業の内在価値よりも低い場合に限り株を購入する
・資金が必要など、よっぽどのことがない限り永久保有(短期で売らない)
・株を所有すると入ってくる配当(リターン)も再投資する
僕たちが考えるような、株の売り買いを繰り返して利益を上げるような投資家を、バフェットさんは投機家(ギャンブラー)と呼んでいます。
彼が考える投資とは、継続して利益を上げる企業のビジネスの一部を買うことだといっています。ですので、彼はすぐに売りたくなるような企業には投資しません。
バフェットさんのすごいところはそれに加えて、利益を浪費せずに再投資することです。
例えば、僕たち一般人だとお金が入ると、何を買おうかなーと考えますよね。しかし、何かを買ってしまえば、そのお金はそこで消えてしまうだけです。
バフェットさんはリターンで入ってきたお金も株を買い増ししたり、別の株を買うための資金に隔てます。
金持ち父さん貧乏父さんであるように、「お金に働かせる」わけです。
それを誠実性の高さによってコツコツと続けてきたらかそ、一国の年間GDPを上回るほどの資産を築けたんですねー。すごい!
次項では、彼から学ぶべきことをみてみましょう。
投資の神様の教え
投資の神様ウォーレン・バフェットは数々の名言を残しています。それは投資だけでなく、日々の生活でも役立つものばかりです。
その一部を見てみましょう。
「ルール1。絶対に損をしないこと。ルール2。絶対にルール1を忘れないこと」
いやー、実にシンプルなルールですね。だけど大抵の人はルール自体を忘れて衝動的な行動を繰り返してしまいますね。
「自分に理解できないビジネスに投資しない」
つまり、自分の得意分野で勝負しなさい、ということ。バフェットさんも長年、理解できないハイテク株には手を出していませんでした。現在はアップル株を所有してるみたいですけども。
バフェットさんが誠実性の高さを生かして投資で成功したように、僕たちもまずは自分のことを知って強みを伸ばしていけばいいんじゃないでしょうか。
自分の性格を知る、自分の価値観を知る、誠実性を鍛えつつスキルを身につける、独創性を発揮して挑戦し続ける、って流れが理想かなと。
性格を知る
現在、科学的にもっとも信憑性の高い性格診断が「ビッグファイブ(特性5因子)」と言われています。 「Aさんは外向的で羨ましいな、僕もああなれたらな」「気づかなかったけど、あの人メンヘラじゃん」「あの人好奇心、強過ぎ 【自分と他人の性格を知るにはこれ】パーソナリティを科学する ダニエル・ネトル - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
価値観を知る
あなたは「自分のことは自分がよく知っている」と思っていませんか? 実は、他人のほうがあなたのことをあなたよりも知っています。 例えば、世の中の大半のドライバーが「自分の運転技術は平均以上」だと思っています。 &n 【読書】インサイト ターシャ・ユーリック - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
バフェットさんのように継続力の誠実性を鍛える
あなたは瞑想についてどのような印象をお持ちでしょうか? 自分の潜在意識とつながるとかいうスピリチュアルな怪しいもの、お坊さんがやっている修行、などが思い浮かびますか? 今回僕がお話するのは、お金をかけずに、いつでもどこでも簡単にできるメンタ 瞑想の5つの効果とやり方 最強のメンタルトレーニング - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
効率よくスキルを身につける
世の中ではとてつもないスキルを持った人を【天才】とする風潮がありますよね。 しかもそれは、これまでの本人の努力をないがしろにして、『生まれ持った特別な才能』という解釈だと思われます。 本書ではタイトルの通り、天才 【読書】天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ダニエル・... - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
オリジナリティ(独創性)を発揮する
自分が世界を変えれると思うくらいクレイジーなやつが、結局は世界を変えている。 スティーブ・ジョブズ 私は(もしくは私の息子・娘)は、天才じゃないからそんなことできるわけない。 &nbs ORIGINALS オリジナルズ 誰もが「人と違うこと」ができる時代 アダム・グラント - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
投資に興味がある人はバフェットさんが何度も読んできたおすすめ本をチェック↓
世界一の投資家のウォーレン・バフェットが推薦するという本書を読んでみました。 本書が示す「投資で一番大切な20の教え」とは以下の通りです。 1・二次的思考をめぐらす 2・市場の効率性( 【読書】投資で一番大切な20の教え ハワード・マークス - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
世界一の投資家ウォーレンバフェットの数奇な物語への入り口はこちら↓
そして僕自身も、これまでに読書で得た知識や体験、そして僕の人生の中の限られている時間を「R2-D2号での日本一周の旅」というプロジェクトに投資しています。
・ブラジルサッカー留学時代にお世話になったブラジル人の寮母さんに、旅を疑似体験して楽しんでもらう
・旅の道中でいろいろなものを紹介して視聴者の好奇心をそそり、挑戦意欲を掻き立てたり、多種多様な社会への理解を深めるキッカケにする(知れば知るほど、差別や偏見など極端な意見は減る)
・旅好きで好奇心旺盛な僕の好奇心を満たす
※旅の道中では、是非とも僕と繋がりがあるみなさんに数日、いや数時間でも合流してもらいたいと思ってますんで。(海外の友達は合流する予定)
そんなわけで、もう少しで1000人に到達しそうなので、YouTubeでのチャンネル登録もよろしくお願いします。
あなたのワンクリックが日本だけじゃなく、世界中の人たちと繋がって楽しむキッカケとなります。
YouTubeチャンネル↓
最後に、スバルR2をR2-D2号にして日本一周する、なんてとんでもないことを考えてる僕が書いた『とんでもない冒険記』を紹介します。
『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もし興味があればチェックしてみてください。
Kindle Unlimitedで無料となっています。
※Kindle Unlimitedに入ってなくても、冒頭部分は無料で読めます。