ホモ・デウスは人類史について衝撃を与えたサピエンス全史のあの著者の続編です。
今までにない強烈な衝撃を受けました。 僕たちホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人を滅ぼして生き残った。 その鍵となったのが『認知能力』。 サピエンスは虚構(フィクション)を作り出すことで「共通の信 サピエンス全史(上) ユヴァル・ノア・ハラリ - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
サピエンス全史(上)のような衝撃は、(下)にもしっかりと用意されていました。 科学革命以前は、知らないことは神や賢者が解決できると信じられていました。 しかし、自分が無知であることを認 サピエンス全史(下) ユヴァル・ノア・ハラリ - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
前作で現代までの新事実を語り、本作でこれから人類がどのような道を辿っていく可能性があるかをかたります。
本作で核となるのは何と言ってもAIなどのテクノロジーですね。
まず本書で面白かった点は、人間を遺伝子をアルゴリズムに喩えることです。
最近の研究でわかってきているように、人間の性格っていうのはほぼ遺伝子で決まっています。
しかし、性格もあらゆる状況で一定というわけではなく、周りの環境や状況によって変化します。
例えば、どんなに温厚な人でも寝不足が続いたりストレスが溜まっているとイライラしやすかったり、そのタイミングで自殺や殺人を犯してしまったり、ということもありえるわけです。
その状況でどういった反応をするのかは、あらかじめ遺伝子にアルゴリズムとして組み込まれているという著者の見解がおもしろいですね。
ちなみにアルゴリズムというのは計算式のようなもので、Aという状況ではBをするといったもの。
例
あなたがマイホーム購入を考えてよくググっているのなら(Aという行動)、不動産広告をあなたのSNSやYouTubeに流す(Bという反応)
そんでもって、現代社会はデータ至上主義であらゆるデータを集めています。
そのデータをもとにどういった行動をするのかというのもテクノロジーで補えるわけです。
交通渋滞や交通事故が多いから自動運転で最適化しよう、みたいな。
しかし、この場合交通渋滞や交通事故は減らせるかもしれませんが、ドライブを楽しむことができなくなってしまいます。
ここがデータ至上主義の問題点で、あらゆることが可能になるけど果たしてそのアプローチは正しいのか、ということが重要になってきます。
人間の自由意志を尊重してきた近代から現代までの時代の流れですが、AIがすぐに答えを出して人間の自由意志がなくなる、という可能性を著者は示唆しています。
このことから、僕たちひとりひとりが世の中の情報に対してもっと多角的に考えるべきですね。
イスラエルというユダヤ教の力が強い国出身にもかかわらず、無神論者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏が予測する未来、あなたの人生観を変えると思うのでぜひ一読されたし。
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