エジソンの失敗に対する名言で
「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
とありますが、実際は失敗するのって怖いですよね。
でも本書を読めば失敗をするのは当たり前で、重要なのはそこからどう学ぶかていうことがわかって、失敗への恐怖がかなり減ること間違い無いしです。
本書は才能と努力についてまとめた「非才」の著者マシュー・サイドさんの失敗についてまとめたもので、いかに失敗から学んで成長に結びつけるかを明らかにします。
「あの人は才能があるからできるんだよ」という僕たちが抱きがちな考えに対し、「ちょっと待った」とツッコミを入れて反論してくのが本書でございます。 先に結論を申しますと、「才能なんてない、努力次第だ」というのが本書の 【読書】非才! マシュー・サイド - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
本書で取り上げられるのが失敗が許されない医療業界や航空業界の実例です。
どちらも失敗が即、乗客や患者の死につながる可能性がある業界ですが、ミスの数がかなり違います。
医療業界
ハーバード大学のルシアン・リープ教授が行った包括調査によるとアメリカ国内では、
毎年100万人が医療ミスによる健康被害を受け、12万人が死亡している
とのこと。
これは旅客機が毎日2機、事故を起こしているようなもの。
航空業界
1912年当時は米軍パイロットの14人に8人が事故死しているが、2013年には240万回のフライトで1回の事故率になっている。
この違いは両業界のミスの捉え方にあります。
医療業界はミスが起きたら罰せらたり社会的地位が下がるのに対し、航空業界はミスを報告すると罰せられないしむしろ称賛されるんです。
人間はミスをするものですが、ミスから学習することができます。
これは他の動物も同じですが、人間の場合、どうやってミスをしたかという事例を世界中に共有することができます。そこから具体的な失敗例を学ぶことができるのです。
しかしそれは失敗例が報告された場合に限ります。
医療業界と航空業界が失敗に対してどんなアプローチを取るのかの対比が本書の見どころでもあります。
他にも、法律関係の検察官や警察官は一度容疑者を捕まえると、どんなに無罪を証明する証拠が見つかっても信じないという話がおもしろかったです。
そこには確証バイアス、認知的不協和という人間の心理も絡んでくるんですよねー。
バイアスについてはノーベル経済学賞受賞のダニエル・カーネマンさんの「ファスト&スロー」を読んでいただくとして、この検察官の話についてタイムリーな動画あったんでこちらもチェックしてみるとおもしろいです。
いずれにせよ、人間は失敗するもんなんで、まずは失敗に対する姿勢を整えて、失敗から学んで改善していきましょうー、っていのうがまとめです。
それを踏まえて読んでいただくと、本書をさらに楽しく読み進められるかと思います。
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どうも、クールぶってウィンクしようとすると、両目をつぶって笑いを取ってしまうユウマです。 今回は、最近の研究で、人生をイージーモードにする『成長マインドセット』について、僕の経験も踏まえながらお話したいと思います 自己成長を加速させる「成長マインドセット」 - ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記 |
最後に、日常ではありえない失敗をしまくった僕のバリでの冒険記の紹介です。
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