どうも、ユウマです。かれこれ10年くらい車イジリをしている素人です。
エンジンO/H以外のほとんどの整備を自分でやってきました。ゆくゆくはチューニングもですが、まずは自動車整備を極めることを目標にしています。(今のところ、板金は除く)
そして現在、「スバルR2 日本一周計画」進行中です。
最近、走り始めて水温が70度を超えたあたりから(僕のR2には水温計をつけてます)フロントガラスが曇るようになっていて、カーブを曲がったリ段差を乗り越えた時に車内からポチャポチャという水の音がしていました。
なぜだろうと思いながらも様子見で走っていましたが、クーラーをつけたときにクーラント(冷却水)独特の甘いニオイがしたので原因がほぼ確定しました。
車内のエアコンユニットについているヒーターコアからの漏れです。
沖縄の冬はヒーターを使うほど寒くならないので、ヒーターホースにメクラなどをしてヒーターコアに冷却水を循環させないというヒーターレス作戦もありですが、自分のスキルアップのためにもヒーターコア交換を実施します。
ちなみに、R2はダッシュボードを外さないとヒーターコアを脱着できません。(できるよという方がいましたら、参考にしたいので教えてください)重整備になりますので覚悟してください。
作業時間は早ければ1日以内、遅ければ2、3日かかると思います。
ダッシュボード全バラなので、整備工場に依頼すると作業工賃10万円オーバーコースなのも納得です。
車のスペック
平成16年式 CBA-RC1 エンジンEN07 SOHC NA 5MT FF車
走行距離 25万キロ
作業手順
1.クーラントとクーラーガスを抜く
エアコンユニットを外すので、クーラーガスを業者に回収してもらってください。
ラジエターの下にあるドレンからクーラントを抜きます。ガソリンスタンドなどで廃棄してもらってください。
2.ヒーターホース、クーラーパイプを外す
エンジンルームのヒーターホース、エキパンにつながるクーラーのパイプを外します。
クーラーパイプにはOリングがついてます。必ず新品と交換してください。
3.ダッシュボードを外す
ダッシュボードの外し方をみんカラでわかりやすく解説してる方がいましたので、参考にさせてもらいました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/171902/car/253144/416525/note.aspx
はい、できました。
ごっついパイプは、インパネメンバーやステアリングメンバーと呼ぶそうです。このメンバーにお目当てのエアコンユニットが固定されています。もう少しです。
サビを発見してしまったので、ある程度落としてサビ転換剤を塗りたくっておきます。
4.写真を撮る
急に何を言ってるんだって思いましたよね。しかし、今回の作業で一番重要です。マジで。
配線の引き方、外すものはすべて写真に収めましょう。組み付け時に写真の順番でやっていくと、かなりスムーズにできます。
僕は配線を固定している結束バンドの位置など、細かいところまで写真を撮りました。
5.ステアリングコラムを外す
インパネメンバーに固定されているステアリングコラムを外します。12ミリのボルト4本です。
ボルトを外すとステアリングコラムが落ちてきます。重たいので注意してください。外したらシートに載せておくといいでしょう。
もちろん、まだ車体側とは繋がったままですよ。
6.インパネメンバーに固定されているものを外す
インパネメンバー上部、右側(10ミリのボルト2つ)と左側(10ミリ1つ)の物体を外す。
右側
左側
ヒューズボックスとコンピューター
それぞれ10ミリのボルト3本で固定されています。左側に仲良く並んでいますので、見たらわかります。
7.エアコンユニット固定ボルトを緩める
10ミリのボルト4本で固定されています。ついでにエアコンユニットの右側のブロアモーターのカプラー1つ、左下側のカプラー2つも外しておきましょう。
8.インパネメンバーを外してエアコンユニット摘出
左右それぞれ12ミリのボルト2本、中央の足元1本で固定されています。面倒くさいので、僕はインパネメンバーを手前にズラすだけにして、エアコンユニットを取り出しました。
9.ヒーターコアを摘出
パイプを固定しているビス1本、カバー固定ビス4本外して、パイプをズラしてヒータコアを引っ張ると摘出できます。
最近クーラーガスが減るって人は、ついでにエバポレーターの点検もおすすめです。
ヒーターコア新旧比較
やはり、古い方は中がサビで詰まっていて、漏れが確認できました。クーラントも定期的に変えないとラインのどこかがサビで詰まって漏れの原因となりますね。
旧
新(解体屋で3000円)
解体屋でダッシュボードバラすのに2、3時間かかりました。予行演習になりましたわ。
ちなみに、パイプは外さなくてもいいのですが、状態を確認したかったので外しました。詰まってたらまた漏れますもん。
ディーラーではパイプとヒーターコア一式でしか売ってないらしく、Oリングは部品屋で購入となります。
10.組み付け
あとは、写真を見ながら元通りに組み付ければいいのですが、ダッシュボード取り付けの際、エアコンユニットとダッシュボードのエアコンの導風口はしっかり合わせたほうがいいですよ。
僕は普通に取り付けして導風口が少しズレて、風量は弱くなるわ、ダッシュボード内に冷気が逃げて結露するわで大変でした。
あと、エアコンユニットの下に排水用のホースが付いているので、車体の穴から車外に向けましょう。でないと、車内が濡れますよ。
11.クーラーガス、クーラント補充
組み付けが終わったら、真空引きとクーラーガス補充、クーラントを補充してエンジンをかけ、電動ファンが2回作動するまで暖機運転してエア抜きします。リザーバータンクに補充するのも忘れずに。
しばらくアイドリングして様子を見ましたが、フロントガラスが曇らないので冷却水漏れは収まったようです。
まとめ
大掛かりな作業でしたが、細かいところまで写真を撮ったことで安心して作業を進められました。
僕のR2は、以前にラジエターを修理して(アッパータンク交換)、ホース類を全取っ替えしたのでこれで冷却系はすべて交換したことになります。
これでしばらくは、水漏れの心配なく走れそうです。
今回はヒーターコアがサビで詰まってましたが、クーラント交換を怠ればラジエターやウォーターポンプなどが詰まることもありますね。その場合、オーバーヒートのリスクが高くなります。
R2は4万キロか2年ごとのクーラント交換が推奨ですが、エンジンをサビから守るためにも、もう少し早めに交換したほうが良さそうです。7年か10万キロで交換などのスーパーロングライフクーラントなるものもありますが、同様に、早めに交換したほうが良いと思います。
最後に、内向型で好奇心旺盛な僕のバリでの冒険記の紹介です。
『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もしあなたが若い時にもっと挑戦するべきだったなと思っているなら、ぜひチェックしてみてください。
Kindle Unlimitedで無料となっています。