サイトアイコン ユウマのドキドキ、ワクワク大冒険記

使い捨てのしもべ

 

 

この話は去年、僕がまだAirbnb(通称エアビー)のホストをしていた時までさかのぼります。

バックパッカー(大きなリュック1つでいろいろな国を旅行する人)のある美女が僕の家に泊まりに来てくれたのです。しかも1、2か月ほどの長期滞在。

 

Airbnbとは、ホスト『空いている家や部屋を貸したい人』とゲスト『借りたい人』をマッチングさせるアプリです。

 

彼女の美貌は、僕がこれまでに関わってきた美女の中で五本の指に入るほどでした。長身で顔は整っていて、まるでスーパーモデルのようでした。

そんな美女がうちに来るとあれば、男としてはいろいろと尽くしたくなりますよね。僕は彼女の美貌に心を奪われ、ついには彼女のしもべと化し、気づけば空港まで彼女を迎えに行ってましたね。

 

 

 

美女が同じ家に住むというのは鼻高々で、トロフィーガール(美女を連れているだけで周りから高いステータスに見られため、お金持ちなどが社交の場に連れとして美女を連れていくという戦略をとる)の仕組みを理解しましたね。

でも僕って、こういう情報は周りに公表しないんですよ。もしSNSに投稿なんかしたら、僕はワンチャン狙っているのに、ハイエナどもが彼女に会いに来て、ライバルが増えるじゃないですか。ライバルは少ないほうが勝算があるというものです。

 

 

 

そんな公表してしまえば周りの注目を集めること間違いなしの美女がうちに来て早々、ワンチャンを狙う僕の希望は打ち砕かれることになります。

アリス(ここから彼女をこう呼ぶことにします)はうちに到着した初日、テレビ電話をしていました。

その途中、テレビ電話の相手を僕に紹介し始めたのです。

 

 

 

アリス「ユウマ、これ私の彼氏のポールよ。ポール、こちらが宿のオーナーのユウマよ」

 

僕「・・・(はい? なんですと?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は平静を保とうと必死でしたが、心の中ではこう叫んでいました。

 

 

なぜだー!!! なぜいつも美女と出会っても見てるだけなんだ!!!

 

 

 

ここで僕は冷静になって考えました。・・・これは神が与えた試練に違いない。美女の周りにはライバルの存在は必須。それを乗り越えてこそ、美女をゲットしたときの達成感も大きくなるというものだ。不幸中の幸い、彼氏はここにいないではないか。チャンスだ。ーーーこう、解釈しましたね。

ブラジル人の友だちに「彼女いる?」と尋ねたときの彼らの模範解答「”この街”にはいないよ」が思い浮かんだ。逆パターンのやつや。これはワンチャンあり得るぞ。

 

 

 

一瞬で頭の中でいろいろな思考が巡り、考えがまとまると僕は笑顔で彼氏に声をかけていましたね。

 

「ポールさん、アリスさんがここにいる間は、僕がしっかりと面倒を見るので安心してくださいね。ハハハハハハハハ」

 

 

 

 

とはいったものの、僕は自分からガツガツ行く肉食系男子ではなく、隙あらば口を開けて待っているロールキャベツ系男子寄りの草食系男子ですからね。結局僕とアリスの間には何も起こらずに、時間だけが虚しく過ぎていきました。

そんなアリスの滞在が終わりに近づいてきた頃から、アメリカ人らしき男(沖縄には米軍基地があるため、たくさんのアメリカ人がいる)が彼女の部屋に出入りするようになっていました。

 

 

 

僕は基本的に本人以外の宿泊は認めてませんでしたが、アリスの美貌に負けて、前もって報告する条件で第三者の宿泊を許可していました。

僕は、男女がベッドを共にしたら何も起こらないはずがないだろう、と思っていましたが、チェックアウト後の部屋を掃除したとき、彼女が僕に唯一残した置き土産を見つけて事実がはっきりとしましたね。

 

 

 

 

 

 

 

証拠の品がこれだ。ワン、ツー、スリー

 

 

 

ゴミ箱のフタに使用済みコンドームが張り付いてましたわ。ポールさん、僕はヤッてません。無実だー!

 

 

 

 

そんな思い出いっぱいのアリスから先日メッセージが届きました。

「こんにちは、ユウマさん。久しぶり。近々また沖縄に行くわ。あなたの家の部屋をタダで貸してくれないかしら?」

久しぶりのアリスからのメッセージに僕は嬉しくなったのですが、文面から判断すると、すごく上から目線であまり良い印象ではありませんでした。

 

 

 

 

とりあえず僕は返信しました。

「アリス、久しぶり。もうエアビーはやってないから、部屋は空いてないんだ。もし無料で泊まりたいならカウチーサフィンというアプリを使えば無料で泊めてくれる人が見つかると思うよ」

その後、彼女から返信はありませんでした。

貪欲にワンチャンを狙うなら、「オレのベッドの中なら空いてるよ」と返信するべきでしたね。もしかしたら反応があったかもしれません。

 

 

 

まあでも、このことから判断するに、彼女は目的を達成するためなら手段を選ばないというマキャベリストの可能性が高いですね。

結局、僕は彼女にとって都合のいい道具でしかないのです。思えば、空港に迎えに行ったあの時から、僕は彼女の美貌という策略にはまっていたのです。僕は単なる使い捨てのしもべだったのです。

 

 

 

やっぱり美人なんて、こんなもんですわ。

使い捨てのしもべとして扱われたという事実は、ただでさえ傷つきやすい僕の心に大きなダメージを与えました。

 

 

美女たちよ、なぜたーーーーー!!!

 

 

 

この体験を無駄にしないためにも、僕はすべてのことを思い出しながら冷静に分析してみました。すると、最近勉強させてもらっているメンタリストDaiGoさんの動画で彼が、

 

美女はたくさんの男性からアプローチを受けるので、ときには冷たくあしらわないと疲弊してしまいます。ですので、美女は性格が悪いのではなく、フラれた男性が腹いせに周りに悪い噂を言いふらすことによって、美女は性格が悪いという考えが広まった。

 

と、話していたのを思い出しました。

 

 

 

ということは、ブログで彼女の情報を公開して、彼女の悪口を言っている僕が悪いことになります。

果たして、本当にそうなのでしょうか。さらに分析してみましょう。

 

 

 

 

アリスが僕に当てはめた公式がこちらです。

ユウマ=しもべ=下僕(げぼく)=下衆な僕(ゲスなボク)

 

 

 

結論が出ました。

ワンチャン狙っていたり、美女の性事情や悪口をブログに書いているゲスな僕、下僕がすべて悪い。

そんな僕は、使い捨てにされて当然です。

 

 

 

 

というわけで、どうもすみませんでしたm(_ _)m

 



 

この記事がおもしろかったら、いいねやシェアお願いします。

モバイルバージョンを終了