先月、ジムでトレーニングしているときに、テレビで終戦記念日の特番か何かで、零戦のパイロットの写真が映し出されたことからこの本にたどり着きました。
僕は以前に『永遠の0』を読みましたが、今回は本物の零戦のパイロットの回想記で、著者のリアルな体験や感情などが書き表されていました。
車好きな僕には、零戦の特殊な『星形エンジン』が特に興味深かったので、今後調べてみたいと思います。
さて、本の内容ですが、僕が子供の頃に聞いた非戦闘員(一般市民)からの戦争体験談とは違い、戦闘に参加している側の視点から見る戦争は違ったストーリーがあり、興味深いものでした。
上官の私情で都合のいいように勝手にめちゃくちゃな命令を出したり、クリスマスの日の相手の空爆の破片には『メリークリスマス』とメッセージが書かれていたり、正月の三日間には米軍が空襲をしなかったり、敗戦濃厚な中での日本の意地を張った無謀な特攻命令だったりと、良くも悪くもところどころに人間味が感じられました。
やはり、人間は感情の生き物であり、感情が人を動かしていることがわかります。
ただ「戦争はいけない」ではなく、本を通して戦争の疑似体験をし、より深く命の尊さについて学べました。
本当の意味での「戦争はいけない」の解釈に近づけたと思います。
今日も僕が生きられていることは奇跡であり、感謝しなければなりません。
誰にだって、いつか必ず『終わりの時』は来ます。
だからこそ、時間を大切にして、後悔の無いように、僕は今日も挑戦を続けます。