一皮むけた男

一皮むけた男

 

 

僕はこれまでに読書で知識を身につけたり、共感力を鍛えようと相手の身になって考えたり、毎日瞑想したり、筋トレをしたりと自分を高めるためにいろいろなことに取り組んできました。

 

 

最近では、僕のブログの1日の閲覧数が先月の2倍以上なり、まだ月の半分だというのに、先月の総閲覧数の8割を達成しています。

はっきり言って、良いこと尽くしなんですよ。

 

 

ということはですよ。僕はやっぱり、一皮むけたんだと思います。

 

 

それはサッカーにも反映されていて、先日、知人に助っ人として呼ばれたサッカー大会で実感しましたね。

 

 

 

その日僕は、中国人の知人Aさんに呼ばれ、沖縄で開催された香港のチームを含めた、8対8の国際サッカー大会に参加することになりました。

Aさんからお願いされて、僕があと一人助っ人を呼びました。その助っ人というのが、以前に「すべらない話 in 台湾」でも登場した元チームメイトの先輩です。

 

 

 

僕たちふたりは沖縄代表・・・ではなく、沖縄在住の中国人や韓国人が混ざった多国籍チームの助っ人として参加しました。

 

 

 

大会は4チームの総当たり戦で行い、上位2チームが決勝、下位2チームが3位決定戦にまわる方式でした。

各チーム、25分ハーフの前後半の試合を4試合することになります。

 

 

僕たちは、初戦でさっそく優勝候補のチームと激突しましたが、さすが僕と先輩のコンビネーションと言いますか、

僕が前線でパスを受けると、それに反応した先輩も上がってきて僕を呼びました。

 

僕がシュートしてください、という丁寧なパスを出すと、先輩はお手本のようなコントロールされたシュートで難なくゴールを決めました。

 

 

うれしくて、思わず先輩とハイタッチしちゃいましたね。

 

 

その直後、今度は相手陣内の奥のスペースでパスを受けた先輩は、ゴール前に飛び出した僕の頭にドンピシャのクロスボールを送りました。

僕は丁寧にキーパーがいないところにヘディングシュートしました。

 

 

 

パサッ。また先輩と僕のホットラインが開通して、2ゴール目が決まりました。

 

勝ったな。このペースでいけば、僕たちが勝てる可能性は高い。そう思いましたね。

 

 

 

しかし、それが勘違いであることに気づくのに、そう時間はかかりませんでした。

チームの他のメンバー3人くらいは、何度か一緒にプレーしたことがあって彼らの実力は把握してるのですが、未知数なのがそれ以外のメンバーなんです。

 

僕は、そのことを計算に入れるのを完璧に忘れていましたね。

 

 

いくらポッチャリ、いや、ふくよかな体型だからって、まさか初心者ってことはないだろう。チームに合流したとき、僕はそう思っていました。

 

結果、完璧に初心者でしたね。

 

 

11人制のサッカーなら、チームに1人や2人の初心者がいても、まだどうにかなりますが、8人制サッカーで2人初心者がいたら大きな痛手です。

もちろん、その人たちを責めているわけではありませんが、ディフェンスとキーパーが初心者だと、その他の選手への負担が大変なことになります。

 

 

想像してみてください。

会社で部下がミスばっかりして、その尻拭いばかりさせられていたら、自分の仕事量が増えてイライラしてきますよね。

一皮むけている僕はイライラしませんけどね。

 

 

話を戻しますが、ディフェンスとキーパーに初心者がいることで、

そのディフェンダーがパスをすると、スピードもタイミングも遅すぎるパスは相手選手にカットされ、

相手選手がシュートを打つと、キーパーが弾いたボールはすべてゴールの中へ、ということが繰り返され、あっという間に逆転されてしまいました。

 

 

その後、僕と先輩は守備に追われ、攻撃の糸口をつかめずに試合終了、敗北してしまいました。

 

 

予選の残り2試合も、チームのサッカー経験者たちでパスをつないでゴールは決められたのですが、どのチームもサッカー経験者たちで構成されたチームなので、シュートを打たせない守備をやらない限り、僕たちに勝ち目はありませんでした。

 

 

初戦で学習した僕は、二戦目からディフェンスにポジションを下げて、しっかり守備をしてから、隙を見て前線へ上がるという運動量が要求されるプレーをしていました。

僕は本来、運動量あってなんぼというプレーヤーなので、苦にならないんですけどね。

 

 

交代は何回でも大丈夫なのですが、僕が交代で抜けるたびに相手チームに得点され、僕の大きな貢献度が客観的に把握できました。

先輩も、「お前が走り回って攻撃も守備もやってるな。このパターンじゃないと勝ち目ないな」と言ってました。

 

 

先輩と同じチームでサッカーをしていた7、8年前は、試合で僕がミスをする度に、先輩も含め、チームメイト全員から罵倒されていたのですが、

先輩の言葉を聞いて思いましたね。

 

 

 

やばい、オレ、先輩に褒められてる。確実にあの頃より一皮も、二皮もむけているな。

 

 

 

先輩はサッカーIQが非常に高くて絶対にボールを奪われない、まるで元FCバルセロナのシャビのようなプレーヤーなのですが、

週4でサッカーをしている僕と違って、1か月ぶりにサッカーをするので、試合を重ねるに連れて運動量は次第に落ちていきました。

 

 

でも、さすが先輩というか、運動量が落ちても持ち前のボールコントロールの技術と賢さで、守備は僕に任せて、相手にとって一番脅威となりそうなサイドに移動して、賢いポジション取りをしていました。

 

 

 

ここで僕はまた、オレ、一皮むけてるな、というパスを出したんですよ。

左サイド寄りでパスを受けた僕が、右サイドにいる先輩に向かってドンピシャのロングパスを一本送ったんですよ。

これは僕にとって、大きな意味がありました。

 

 

 

同じチームでプレーしていた当時は、前線に飛び出したりして先輩にとってパスの受け手(いくつもあるパスの受け手のなかのひとつのコマ)でしかなかった僕が、チームの中心となってパスで攻撃のタクトを振っていた先輩に向かってパスを出したのです。

 

これは、先輩が僕を信頼していないと起こらない状況だと思うんですよ。

つまり、僕は先輩が信頼するに値するレベルに達したことを意味するのです。

 

 

 

最終的には、予選の残り2試合を引き分け、3位決定戦は同点でPK戦となり、敗れてしまいました。

まあ、最下位ですね。

 

 

 

負けず嫌いな僕なので、もちろん1勝もできなかったことは悔しいのですが、僕はこの大会で、僕が一皮むけている男であると実感できたことに意味があると思っています。

 

 

 

 

といっても、所詮、このことはすべて、僕の頭の中での解釈なので、僕のブログを読まない人にはわからないのですが、

 

最後に、誰が見ても、僕がひと皮むけた男であることを証明したいと思います。

 

 

 

1日に4試合もしたら、そりゃあ、一皮むけますよね。いや、一皮むけざるを得ないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいスパイクを履いていたので、一皮むけました。

 

しばらく、激痛でサッカーできそうにありません・・・。

 

 

 

 

 

この話がおもしろかったら、いいねやシェアお願いします。