どうも、ユウマです。
いろんな科学系の本を読みますが、なんやかんやいって人間の行動や心理が一番おもしろいなあと思う今日この頃です。
読んでそう思うに至った本が、今回紹介する「結局、自分のことしか考えない人たち」です。
この本はナルシズム(自己愛)について書かれた本なんですが、実は、僕たちが世間一般にイメージするような「俺ってかっこいいだろ」や「私、かわいいでしょ」といったナルシストのイメージとは少し違います。
というわけで、さっそくナルシストの特徴を見てまいりましょうか。
ナルシストの7つの特徴
・恥を知らない
・歪曲して、幻想を作り出す
・傲慢な態度で見下す
・ねたみの対象をこき下ろす
・特別扱いを求める
・他者を平気で利用する
・相手を自分の一部とみなす
ナルシストには主にこのような特徴があります。
極度の自己愛の特徴を持つ人は「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されますが、そのパターンはごく稀で、レベルの違いこそあれ僕たちの身の回りに意外と紛れているそうです。
いや、もしかしたら自分自身が自己愛の特徴を持っている可能性もあります。
これは幼少期に「自分と他者を分離して考えるという大切なプロセス」を経られなかったがために、あらゆる方法で相手をあやつって思い通りにいかないと癇癪を起こすなど、自分のへの感情の対処を学べなかったことで起こります。
そして、この原因となるパターンが、いずれか、もしくは両方がナルシストの両親に子どもが育てられた場合です。
親が子供の頃、他者との境界を築けなかったがために、子育てに関しても子どもを自分の思い通りにしようとします。
例
・子どもの悪い行動に対して、子どもの感情に共感せずに叱る
・子どもの意見を聞かずに、何から何まで親が決める
・子どもの自立を促さず、子どもに起こり得るありとあらゆる障害を取り除こうとする
このようなことが積み重なって、他者と自己の分離だったり、怒りや悲しみなどネガティブな感情の対処法を学べなかったことによって、第二のナルシストが育っていくわけです。
とまあ、こんな感じでグサっとくるような内容ですが、職場の人やパートナー、両親がナルシストの場合の対応の仕方なども盛り込まれていて、なるほどなーと思う部分が多々ある内容です。
本書に加えて、個人的には、ナルシストへの対応や、自分自身にナルシスト傾向がある場合の対策として「瞑想」や「認知行動療法」が良いんじゃないかと思いました。
というのも、瞑想や認知行動療法をすることによって、自分の感じている感情や行動を客観視できるようになるので、気づかずにナルシストに不快にさせられていたり、自分がナルシスト的な行動に気づけるからです。
とまあ、瞑想の合計時間が500時間を超えている僕の個人的な見解ですけどね。
とりあえず、ナルシストの被害にあっている方、自分自身がナルシストの方、人間の心理に興味のある方にとっては、かなり価値のある一冊です。
気になる方は読んでみてもいいかもしれません。
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