【敵は身近に……】子どもを攻撃せずにはいられない親 片田珠美

【敵は身近に……】子どもを攻撃せずにはいられない親 片田珠美

 

 

どうも、ユウマです。

恐怖とはよくわからないからこそ湧き上がる感情とは思いつつも、他人の怒りの感情に恐怖を感じてしまいます。

 

しかし、人間がなぜ怒りの感情とともに攻撃的になるのか知ってしまえば、恐怖に飲み込まれずにうまく対処できるようになるでしょう。

もしそれが身内にいるとしたら、なおさら必要な知識になってきます。

 

今回は親の攻撃性を理解して、対処法を授けてくれる一冊をお届けします。

 

 

 

 

 

時折ニュースになる無差別殺人事件や、子殺し、親殺しなどの事件、実は親の子育てが要因のひとつでもあります。

自己愛(ナルシズム)はレベルの差こそあれ、大抵の人が持っている要素です。

しかし、自己愛が強い親を持つと子どもに多大な影響を及ぼし、自己愛が強めの子どもが出来上がってしまいます。

 

そこで本書が教えてくれるのが、自己愛の親が子どもにどんな行動をするのか、子どもがどんな影響を受けるのか、どんな対処法があるのかといったことです。

 

というわけで、今回は以下の3つをピックアップしました。

・攻撃的な親の特徴

・なぜ攻撃するのか

・子どもへの影響

 

 

攻撃的な親の特徴

攻撃的な親の特徴として、本人が自覚していようがいまいが、子どもを自分の所有物として扱っていることがあります。

具体的には、子どものやることをすべて親が決めたり(子どもの意思を尊重しない)、子どもの領域を平気で侵害したり、子どもの気持ちよりも世間体や見栄を優先する、といったことが当てはまります。

 

「あなたのためを思ってるやってるんだ」という口実で殴る蹴る叩くなどの暴力などもあったりしますよね。

気をつけてほしいのが、そういった行動をしつけと思っているあなたには、現代科学が解明した体罰(物理的、精神的暴力)の結論を見てもらいましょう。

 

参考記事

体罰には百害あって一利なし!というか人間の暴力性を加速させるだけ!というデータが出てたよー

 

 

体罰は子どもをいじめに遭いやすくしたり、子ども自身を暴力的にするんでやめときましょう。

 

 

 

なぜ攻撃するのか

では、なぜ親は子どもを攻撃するのか。

結論から言いますと、自己愛や支配欲が強いからです。

 

以前にも「結局、自分のことしか考えない人たち サンディ・ホチキス」で紹介したように、自己愛の強い人は子どもを含め、自分と他者との境界が築けていません。

ですので、自分の子どもは自分をよく見せるための駒として、自分が周りから褒められるように世渡り上手、世間体の良い子に育てようとするのです。

 

例えば、医者の家庭に生まれた子は、子どもが別の職業につきたくても親の意思で医者のさせられたりします。

親の意思で医者になった人は共感能力が低く、今の時代に重要視されている患者とのコミュニケーション能力が、自分の意思で医者になった人と比べて低いそうです。

 

では、攻撃的な親に育てられると、子どもはどうなってしまうのでしょうか。

 

 

子どもへの影響

人間は自分の人生を自分で決められていると幸福感が増します。

しかし、攻撃的な親に育てられると自分のことを親に決められることが多くなるので、自己肯定感が低下して幸福度が下がります。

そして、好奇心などの内発的動機ではなく、親を喜ばせようとしたりなど、他者に対して過度に献身的になってしまいます。

 

こういったことが重なって育っていくと、大人になっても自己肯定感は低いままでうつ病や拒食症、暴力的になったり、ひきこもったりなどのトラブルを抱えるようになってしまいます。

 

もし恋人になる人を決めるんだったら、デートの段階、もしくはそれ以前にどのように育ってきたのか尋ねると、その人の性格を判断する材料になるかもしれませんね。

 

 

 

まとめ

というわけで、攻撃的な親の特徴、なぜ攻撃するのか、子どもへの影響の3点を述べてきましたけど、ここで紹介したのはほんの一部に過ぎません。

もしこの記事を読んで、自分の子育てや、自分の両親に対して心あたりがある方、続きを読んでみて改善してみても良いかもしれません。

 

このように、世の中には自己愛の強い人(ナルシスト)だけでなく、サイコパスやマキャベリストと呼ばれる、付き合うと自分が痛い目に遭う人たちが一定数存在します。

怖いですよね。

でも冒頭で話した通り、恐怖っていうのは大抵の場合、無知からくるものなので知識を身につけて実践していけば次第に和らいでいくものです。

 

ということで、なんくるないさ(なんとかなるさ)。

 

 

 

 

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