パイロットだった著者の体験をまとめたエッセイ。
僚友ギヨメが山に墜落して1週間後に奇跡の生還を果たした話や、著者自身が砂漠に墜落・遭難して、地獄のような『渇き』に耐えたのち、無事に生還した話などがあります。
特筆すべきなのは、ただの体験談に留まらず、その体験から「人間らしい生き方」や「人間の本質」まで思いを巡らせていること。
哲学のようで難しい部分もありましたが、著者の感性の豊かさを存分に堪能できました。
自分の人生を一度振り返ってみたくなるような、素晴らしい1冊でした。 「星の王子さま」、「人間の大地」ときたので、次は「夜間飛行」に挑戦ですね。