ファンタジスタ
サッカー選手の中で、創造性に溢れ、誰も思いつかないような意外性のあるプレーをする選手のことをファンタジスタと呼びます。チームにファンタジスタがいれば大助かりで、相手チームにとっては脅威となります。
ファンタジスタは希少種で、サッカー界では滅多にお目にかかれません。伝説のポケモンたちのような存在なのです。
ところが、サッカー界から日常にスポットライトを移してみると、意外にも多くのファンタジスタに遭遇することができます。それが道路であって、高齢者ドライバーたちなのです。
この場合は、あなたのチームメイトではないので、創造性溢れる意外性のあるプレーであなたの脅威となることがほとんどですので、ファンタジスタに遭遇したら注意が必要です。
それではまず、道路で活躍するファンタジスタのプレーの例を挙げてみましょう。
・出しているウィンカーと反対の方向に曲がる
・みんなの想像を超えるほどの超低速走行
・ブレーキのつもりでアクセルを踏み込む
・バックするつもりで直進する
ほかにもそれぞれのファンタジスタによって異なるプレーがありますが、上記が道路上のファンタジスタたちの主なプレースタイルとなります。
サッカーの試合で相手チームにファンタジスタがいる場合は、激しいマークでプレッシャーをかけ続け、自由にプレーするスペースを与えてはいけませんが、道路上のファンタジスタたちには、自由にプレーするスペースを与え(いつも以上に車間距離を空ける)、もしくは、マークを外します(可能なら追い抜く)。絶対に過度なプレッシャーを与えてはいけません。
そうすることによって、あなたは道路上のファンタジスタの脅威をうまくかわせます。
話は変わりますが、先日、僕が気晴らしにドライブしているときに遭遇したんですよ。
新種のファンタジスタに!
そのファンタジスタは信号待ちのときに、僕の左隣の車線の前方にいました。
そして、窓から腕を伸ばして何かを振りかざしていました。よく見ると、それは本であることがわかりました。
ここで僕は、このドライバーの意図を考えました。
同乗者とジェスチャーを交えながら話していて、手に持った本のことを忘れていた。もしくは、隣の大型トラックのドライバー(僕の前方)と知り合いで、たまたま信号待ちではち合わせた。雑談の中で、ファンタジスタが最近読んでいる手に持った本を、トラックのドライバーに勧めている。
信号が青になり車が発進すると、車内にはファンタジスタひとりだということがわかりました。そしてトラックが追い抜いていったあとも、窓から手を出して本を振りかざしていましたので、トラックが知り合いである可能性もなくなりました。
本のタイトルが見えれば、何かヒントになると思いました。しかし、2、300メートル先の美女の顔を識別することが可能な僕の視力をもってしても、その車を追い抜いて行く際にタイトルを確認することはできませんでした。
追い抜いたあともバックミラーに映る、本をブンブンと振りかざすファンタジスタが気になって仕方がない僕は、さらに考えてみました。
僕は過去に、小説シャーロック・ホームズシリーズを読破して、さらに「シャーロック・ホームズの思考術」という本も読み、どんな難解な事件も解決してしまうシャーロック・ホームズの頭脳を手に入れました。その頭脳で、普通なら迷宮入りするいくつもの事件を解決してきた僕ですよ。
今回のこのファンタジスタの意図もすぐに理解できましたね。アリを踏み潰すくらいチョロいもんですよ。
僕の推理はこうですよ。
自費出版したファンタジスタの自伝本を、ドライブしながらドライバーたちに宣伝している。
今となっては当たり前となったFacebookやツイッターなどのSNSで宣伝する方法も、高齢者にとっては難易度が高いじゃないですか。
そこで、このファンタジスタは宣伝する手段として、この方法をとったわけです。
ちなみに、SNSでの宣伝はできなくても、やはりファンタジスタは頭が良く、最初から宣伝方法も計画してたと思うので、タイトルも相当練られていると思います。
そんな彼のことを応援したくなったので、今回僕は、自分の電子書籍を宣伝するよりも彼の本を宣伝したいと思います。
「オレの話を聞け!! 金城一雄 」
をよろしくお願いします。
*僕の推理が間違っている可能性もあるのでご注意ください。オレの推理はこれだ、って人がいたら、ぜひコメントお願いします。
僕の事件簿をまだ読んでない人はこちら
シャーロック・ホームズの頭脳を手に入れたい方はこちら
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