【大衆扇動の天才】ゲッベルス ヒトラー帝国の演出者 クルト・リース
- 2022.04.18
- 知識の宝物庫(読書記録)
- ナチス, ヒトラー, プロパガンダ, 大衆扇動

2022年4月現在、ロシアとウクライナが戦争している中で、いま一度「大衆扇動」の仕組みを知りたいと思い、大衆扇動のエキスパートであるゲッベルスの本を読んでみることにしました。
僕は以前に「戦争プロパガンダ10の法則」や「プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く」を読んだことがありますが、大衆扇動で必ず名前が上がってくるゲッベルスを読まないわけにはいきません。
現在のロシアでも情報源がテレビである高齢者からのプーチンに対する支持率は高くて、いかにプロパガンダ(大衆扇動)が強力なのかがわかります。
※参考記事
プーチン大統領 支持率 “4年ぶりに80%超” 独立系の調査機関
ナチスといえばヒトラーの演説が有名ですが、ゲッベルスによるプロパガンダもヒトラーやナチスが権力を勝ち得ていくのに大きく貢献しました。
感情を込めたヒトラーの演説に対して、論理や感情を揺さぶって説得するのがゲッベルスの手法でした。
そんな彼は幼い頃からびっこを引くなど体が不自由で運動能力に恵まれず、軍隊に入ろうとしても入れてもらえませんでした。
そういった不遇の扱いを受けてきたがために、周りの人々を見下すようになっていきました。
そんな時に聞いたのが、まだ権力を勝ち得る初期段階のヒトラーの演説でした。
それをきっかけに彼はナチス党に入党します。
そこから第二次世界大戦で追い込まれて家族全員で自決するまでがゲッベルスの生涯となります。
本書を読むと、第一次世界大戦で大敗を喫した直後の意気消沈して活気がなかったドイツがいかにヒトラーやゲッベルスによって扇動されていくのか、という流れがわかります。
それはまるで、不幸のどん底にいる人が藁にもすがる思いで占い師に占ってもらって、愚直に占い師の助言に従って奈落の底まで落ちていくようでした。
ここでヒトラーやゲッベルスをただ悪党というのは簡単です。
しかし、彼らの立場から見た時に権力を得たい、他人に認められたいという承認欲求を強く感じるはずです。それは人間誰しも多少なり持っている欲求ですよね。
この部分にも理解を示しつつ、ナチスがやったことを中立な立場から客観的に見れた時に本当の意味でのプロパガンダがわかるでしょうね。
白黒つけようとする人ほど極端な差別主義者だったり、騙されやすい人というのが科学的にもわかっているなんで、やはりいろんな視点から客観的にものごとを見ることが大事だというのを実感する作品でもありました。
ただ、本書の中で「暗殺された」「処刑された」みたいな表現だけでなく、ニュースなどでも「〇〇○人死亡、犠牲者〇〇○人」と文字で示されることの悲しさというか、虚しさを感じてしまいました。
彼ら一人一人、それぞれの濃い人生があったのになあ……。
ちょっと感情的になってしまいましたが、プロパガンダやプーチンの異常に高い支持率が気になった人はぜひ本書を手にしてみるといいでしょう。
※僕が読んだのは絶版となっているみたいなんで、似たようなの貼っておきますね。
まどわされない方法も身につけておくといいかもしれません↓
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