第18話 悪魔の涙
- 2018.09.10
- バリ島の大冒険
ドリームビーチについたものの、レンボンガン島に詳しいジョッタの
案内に従って、まずはここにあるもうひとつの観光スポットを目指す。
さきほどの大雨で道はぬかるんでいて泥だらけになっている。
気を抜いていると、泥に足を取られて転びそうになった。
足を見てみると、ビーチサンダルが消えている・・・。
後ろを振り返ると、片方のビーチサンダルが泥の中にハマっていた。
後ろからついてきたビアンカも同じように泥にハマって悲鳴を上げた。デジャヴ?笑
ビアンカを引っ張り出してあげて、ビーチサンダルは手で持って裸足になって、そのまま足元に気をつけながら先を進む。
ビアンカはちょっとしんどそうな顔をしているが、今はひたすら進むしかない。
泥道を抜けると、次はゴツゴツした岩だらけの道が出てきた。
裸足では到底歩けそうもないので、再びビーチサンダルを履いて歩いてみるが、靴のような厚さはないので足が痛い。それでも
裸足よりはましである。
ゴツゴツ岩の道を暫く進むと、オーシャンビューが広がるポイントにたどり着いた。
ここが目的地かと思い、ビアンカがモデルポーズを取って記念写真を撮るも、ここではないことをジョッタから告げられる。
人一倍目立ちたがり屋で好奇心旺盛なリッキーは、どんどん先に進んでしまっていた。いつの間にかリッキーは、大きな波が激しく打ち付ける崖の端っこまで行ってしまっていた。
それに気づいたジョッタがリッキーも呼び戻すも、リッキーは全然聞いてくれない。
本能のままに生きる。これぞまさしく、リッキーの真骨頂。笑
しばらく崖っぷちからの景色をみて満足したリッキーが戻ってきた。
少し呆れ気味なジョッタを先頭に、オレたちは再び先へ進んだ。もう少し先へ進むと、だんだんと周りには中国系の観光客たちが増えてきた。この場に相応しくないきれいな服を来ている人たちばかりだ。
あの泥道を汚れずにどのようにしてここまで来たのか、疑問に思っていたが、すぐに解決してしまった。
丘の向こうに道があって、そこまで団体で車で来たようだ。
こんなに苦労したのに。と思いつつも、泥道はそれはそれで楽しかったから良しとしよう。
観光客たちの向かう方へそのまま進んむとすぐに、目的地が見えた。これが『悪魔の涙』と呼ばれるスポット。
長い間波に打ち付けられ続けてえぐれた断崖絶壁とその前に広がる海。そして、激しい波。全てがダイナミックで感動ものだ。
これこそまさに絶景である。
しばらく見とれてしまっていた。『悪魔の涙』を十分に堪能してから、みんなで引き換えした。
またまた、ゴツゴツ岩の道を通って、泥道も抜けて、下半身が泥だらけになりながら、入り口の駐輪場まで戻ってきた。
今日のところは天気が悪いので、ドリームビーチへ行くのは後日に持ち越しとなった。
オレとしては、『悪魔の涙』とソフィーのブランコのパフォーマンスでだいぶ満足した。
そして、帰りもオレの後ろにはソフィーが乗って、オレはウキウキしながら
みんなと帰路についた。
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