第17話 思いがけぬ再会!?

第17話 思いがけぬ再会!?

 

 

ジョッタと夜のレンボンガン島を2週もツーリングした翌朝、今日も気持ちよく目が覚めた。ジョッタはすでに部屋を出ていて、リッキーもいなくなっている。

ゆうやと一緒に1階のレストランで朝食を食べることにした。

 

 

 

レストランに行くと、ジョッタとリッキーが朝食を取っているところだった。

オレとゆうやも席について注文した。

今日も目の前には、透き通って穏やかな海が広がっていて、見ているだけで癒やされる。

 

 

 

オレの頼んだトーストとバリコーヒーが運ばれてくると、トーストにいちごジャムとバターを塗って一口目をかぶりついたとき、見たことのある顔が目の前に現れた。

それは、サヌールの最初に滞在したホステルで仲良くなった、ドイツ人女子大生のソフィーだ。

 

 

 

彼女も偶然にも、友達に会いにレンボンガン島へやってきて、たった今到着したばかりである。久しぶりの再会を喜んで・・・といっても3、4日しか経ってないが、みんなソフィーとハグを交わした。

 

 

 

まだ泊まるところが決まってないみたいで、オレたちの部屋の余ったベッドを使わせることにした。ソフィーの荷物を置いて支度をして、オレとゆうや、リッキー、ジョッタ、ソフィーとビアンカの6人で、この島で有名な『ドリームビーチ』に行くことにした。

 

 

 

バイクは3台しかないので、男性陣が運転して女性陣を後ろに乗せるということで、誰が誰の後ろに乗るかを割り振りした。ビアンカがリッキーの後ろに、ジョッタが

ゆうやの後ろに。そして、幸運なことに今回、ソフィーはオレの後ろに乗ることになった。イェーイ(^^)

 

 

 

164センチのオレ、175センチくらいあるソフィー。ちょっとバランスが取りづらいけど、身長差は気にしないよ。笑

それぞれの準備が整うと、さっそくドリームビーチへ向けて出発した。

 

 

 

 

しばらくバイクを走らせていると、今日も気まぐれなバリの天気らしく、突然大雨が降り出してきた。リッキーの先導に従って、近くにあった屋根付きの家の駐車場にお邪魔させてもらうことにした。リッキーは前もって知っていたのか、意外にもその家は商店だったのである。

 

 

 

いつの間にかリッキーはビンタンビールを購入していたのである。

「ゆうま、お前も飲めよ」

ビールを手渡されて、ひと口グビッと飲んで、次の人に手渡した。

水分補給ならぬ、アルコール補給。毎日のようにビンタンビールを飲んでいる気がする。

 

 

 

アルコール補給が終わる頃には雨も弱まり、一同はドリームビーチを目指した。

心優しいソフィーは、濡れないようにタオルを頭にかけてふたりでシェアした。

ほれてまうやろー。笑

 

 

上々な気分で運転していると、ついにドリームビーチにたどり着いた。

先程の大雨で地面がぬかるんで泥だろけになっているバイクを停めるしかないと思いきや、アスファルトに路駐しているバイクの間にスペースを発見して停めておいた。

 

 

 

駐輪場は高台にあって、崖の下の方にビーチが見える。すぐそばには、インスタ映え間違いなしなブランコが木にぶら下がっていて、高台からビーチをオーシャンビューを一望できる。

そっそく大学で器械体操をやっているソフィーが、ブランコはこう使うのよと言わんばかりのポーズを取ってきた。

 

怖い、怖い。笑

 

 

 

レンボンガン島を知り尽くすジョッタ(夜のレンボンガン島では一緒に迷子になったけど)がこの日はガイド役になって先導してくれた。

ジョッタに言われるがままに、ドリームビーチに行く前に道をそれて雨でぬかるんだ泥道を突き進んでいく。

 

さあ、いったいこの先に何があるのでしょうか?