元カノ

第10話 思い出の地

    翌朝、僕は誰かの足音で一度目が覚めた。どうやらホストが起きてきたようだ。 彼女はリビングを横切ってキッチンへ向かい、朝食の仕度を始めた。   そこで僕は再び眠りについたようだ。 次に僕が起きたときにはホストはいなくなっていた。   寝起きで頭がぼーっとしている僕は、リビングの窓から見える外の景色を眺めていた。夜は気づかなかったが、このマンションの周り […]