文章読本 三島由紀夫を読んでみた

文章読本 三島由紀夫を読んでみた

 

こいつ、なんか難しそうな本読んでるなあ、頭良いなあと思ったあなた、僕の狙い通りです。

あえて、そんな僕の好印象を消し去りたいと思います。

 

 

そんな心理テクニックにまんまと引っかかる、そんなチョロいあなたのことを私はこう呼ぼう。

 

 

 

 

チョロ助。

 

 

 

 

と、まあ冗談はさておき、この本、本当に難しかったです。

まず、帯のひと言『正確な文章でなくても、格調と気品のある文章を尊敬します』

この時点で、文章があまりにも綺麗すぎて、全く説得力がありません。

 

 

 

この本は、1970年代に発行された本なので、現代の作品ばかり読んでいる僕には、三島さんの表現は難しすぎましたね。

「せう」は「しょう」と読んだり、「言う」を「言ふ」と表記されている森鴎外や夏目漱石などの作品を引用して解説しています。

難しい内容ではありますが、著者の文章に対する豊富な知識が学べ、文章への熱い思いが感じられました。

 

 

 

短編小説と長編小説の違い、人物描写(外貌と服装)、自然描写、心理描写、行動描写まで細かく解説されていて、これをきっかけに、僕が本を読む際に、その本の著者がどう描写しているかまで意識して読むようになりましたね。

今までは、小説のストーリーに入り込んだり、著者の考えを理解することに重きを置いていましたが、これからは著者の『表現の仕方』にも注目することで、本を二倍も三倍も深く味わえそうです。

 

 

 

残念ながら、この本の著者はすでに亡くなっていますが、本を書くことによって、自分の考えや思いなどの自分の一部を後世に残しているということを改めて感じました。

 

 

人は死んでも、本は生き続ける。

 

 

ロマンがあっていいじゃないですか。

だから僕は、今日もキーボードを叩きます。