創造的かつダークなAED(自動体外式除細動器)の使い方

創造的かつダークなAED(自動体外式除細動器)の使い方

 

 

どうも、最近引きこもりかモードから社交モードになり、やどかりのように恐る恐る殻の外に出てきたゆうまです。

 

今回は、久しぶりに怒りの感情に包まれた時の体験を話したいと思います。

前にも話したことがあるように、僕って1年以上、合計100時間の瞑想を続けたきたので、NEXTブッダの呼び声高いんですよね。

 

まだ知らない方はこちらをチェック↓

 

そんな怒ることが皆無の僕が「ブッダの怒りの沸点」事件以来、久しぶりに憎悪の波に飲まれてしまいましたよ。

 

 

その日、僕はAED(自動体外式除細動器)を沖縄県サッカー協会に返却しに行くところでした。

 

※沖縄県サッカーリーグでは年に1度はリーグの運営をしないといけなくて、僕が所属しているチームがリーグ最終戦の運営担当でした。運営チームにはAEDが一つ用意されます。それで僕がAEDを預かっていたというわけです。

 

 

県サッカー協会から各リーグに、AEDのバッテリーが切れるため一度AEDを返却するように、という連絡が数日前にありました。

 

 

県サッカー協会は、陸上競技場や武道館、公園などもある敷地内にあります。そのため、駐車場は他の施設利用者も使い、何かイベントがあるとすぐに埋まってしまいます。

僕が行ったその時も何かイベントがあったようで、運悪く、駐車場は満車状態でした。

 

 

それでも時刻は夕方5時前だったので、すぐに空きが出ると読んで、僕は駐車場内でゆっくりと車を走らせながら様子を伺っていました。

数分後、僕の思惑通りに家族連れが歩いてきて、女性が僕に「今から出ますよー」と笑顔で言ってくれたので、僕も「ありがとうございます」と笑顔で返しました。

 

 

女性が僕とは反対方向に歩いていったので、僕はすぐ目の前でUターンさせて女性の車の元へ向かうことにしました。

構内には、他にも数台の車がうろちょろしていました。

ここで横取りされるわけにはいかないと、僕は少し焦りながらようやく車の向きを変え、女性の車の方へ近づいていきました。

 

 

そして、そこに駐車するよー、と周りの車に知らせるために、僕はしっかりとハザードランプを点灯させたんですよ。

 

 

その女性もその家族もすでに車に乗り込んでいて、すぐに発車して駐車場から去っていきました。

 

 

 

よし、これでようやく僕も車を止められる。

 

 

と思うじゃないですか、

 

 

 

その瞬間、別の方向から軽自動車に乗ったおじいさんの顔が見えてきました。

 

 

 

いやいやいや、まさかね……

 

 

 

と思いましたよ。

 

 

 

 

そのおじいさんの視線を見ると、たった今空いたばかりの駐車スペース、

僕がこれから止めるはずのスペースしか見てないんですよ。

 

 

 

それからおじいさんは、一気に車を加速させて、まるでダイソンの掃除機に吸い込まれたかのように、スポッとそのスペースに車が収まったんですよ。

しかもその瞬間、一瞬だけ僕と目が合いましたからね。

 

 

 

え? ごく普通に横取りされたよ。

 

 

 

この瞬間、僕の怒りという名のエベレスト(普段の僕の怒りの沸点はハンパなく高いもんでね)が大噴火しました。

 

 

これだけは許せん。僕がどれだけ時間を大切にしていることか。

やっと確保した駐車スペースをハイエナじじいによって、横取りされたではないか!

またスペースを見つけるために待たないといけないとなると、どれほどの時間のロスになることか!

これだから自己チューじじいは困る。老害め!

 

 

頭の中で怒りの思考がグルグルと巡りました。

よし、今回はビシっと文句のひとつくらい言ってやろう。

 

 

車をゆっくり走らせながら、全開の車の窓から見えるじじいに向かって言ってやりましたよ。

 

じじい、ありえんだろ!

 

 

とその時、少し先の方で別の車が出ていったので、僕はそこに車を止めました。

車を止めてもまだ僕の怒りは収まりません。

 

 

僕がAEDを持って車から降りて歩き始めると、じじいも車から降りてきました。

普通なら、直接言ってやる!、と喧嘩になるかもしれませんが、僕はそんなことはしません。

言い争うのはめんどくさいんでね。

 

 

そのかわり、手に持ったAEDを見ると、僕の頭の中でシュミレーションが始まりました。

いま僕が手に持ってるAEDで、一度電気ショックを与えて仮死状態にして、もう一度電気ショックを与えて生き返らせる、ということをやると、三途の川を見せる、というお仕置きを与えることができるのではないか。

 

そう思ったわけですよ。まあ、あくまで想像ですけども。

 

 

しかし、ここで大事なことに気がついてしまったんですよねー。

 

 

 

バッテリー交換のためにAEDを返却するんだから、もしかしたら、一発電気ショックを与えたあとの、生き返らえせるための二発目を打つ時にはバッテリー切れになっているかもしれない。

 

ということは、いくら憎きじじいとはいえ、尊いじじいの命に僕が終止符を打ってしまうことになるじゃないですか。

 

 

そうなってくると、 ただのお仕置きのつもりが死刑になってしまうんですよ。

いや、そこまでの怒りではないんです。

 

 

そう思うと、僕はものすごく申し訳ない気持ちになって、僕とは別の方向に歩いていくじじいの視界に入らないように、早歩きでサッカー協会のあるビルに向かいました。

 

 

 

深呼吸をするとだいぶ冷静になりました。

でも、一連の僕の思考と行いをブッダは見ていたんですよね。きっと。

その後、ブッダから僕に罰が与えられましたわ。

 

 

 

 

 

 

サッカー協会が閉まってました。その日は土曜日で休みだったみたいです。

 

 

 

 

 

 

誰か、AEDで僕に電気ショックを与えて死なせてくれぇぇぇぇ。

 

 

 

 

どうやら、いくら瞑想を1年以上続けて合計100時間を越えようとも、まだまだブッダへの道のりは遠いようです。

 

 

 

とほほ。

 

 

 

 

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