人見知りでコミュ障の内向型が覚醒した日

人見知りでコミュ障の内向型が覚醒した日

 

 

どうも、せっかく引きこもりモードから社交モードに切り替えて外界に出てきたのに、コロナの影響で地獄へ押し返されたユウマです。

 

今回は、僕が6年前に試した『フリーガイド』についてお話したいと思います。

 

 

 

6年前の夏のある日、突如アイディアが浮かんできました。

 

そうだ、国際通り(沖縄の観光名所)でフリーガイドをやってみよう!

 

 

そんな考えが浮かんだのはなぜでしょうか?

 

 

当時僕は、ブラジルへのサッカー留学やカナダでのワーホリを体験した数年後で、海外の友達を持つことの素晴らしさを感じていました。

その中で、さらに友達の輪を広げるにはどうしたらいいだろうか、僕の能力を活かして人助けするにはどうしたらいいだろうか、と考えていました。

そこで、国際通りでフリーガイドをやる、という考えが浮かんだわけですよ。

 

 

どういうことかというと、

当時、今とは違って国際通りにはほとんど英語を喋れる人がいなかったし、SIMカードやポケットWi-Fiなどもそこまで普及していなかったので、道に迷った外国人観光客が地元の人に何か尋ねてもコミュニケーションが取れない、ということを僕は度々目にしていました。

 

その中で、英語が喋れる僕が道案内できるのではないか、と思いついたわけですよ。

 

 

しかし、ここで障害となるものが2つありました。

 

・僕自身が国際通りをよく知らない

・かなり人の目が気になる

 

 

ひとつ目は用意に解決策が浮かびましたよ。

観光客はネットがつながらないけど、僕はつながってるんですよね!

僕のスマホでグーグルマップを使えばいいだけっす。しかも、もし道に迷っても、観光客にかわって僕が周りの人に道を尋ねればいいだけ。

 

めっちゃ簡単です。

 

 

 

残るは二つ目の問題『人の目が気になる』。

 

 

これって、当時人見知りでコミュ障だった僕にとっては、めっちゃプレッシャーなんですよ。幼稚園に行きたくないと泣きながら言い張る子供のような気持ちでした。

僕の場合、フリーガイドをやるのは強制ではないんですけどね。

 

 

数日の間、激しく葛藤しました。

これだけのことでアイディアをボツにしたくない。でも人の目が気になって恥ずかしい。どうしよう。どうしよう。どうしよう。

 

 

 

 

数日の間、必死に解決策を考えていると、まるで天使のように、解決策が天から舞い降りてきました。

アイディアが浮かぶ数日前に、アドラー心理学について書かれた『嫌われる勇気』という本を読んだことを思い出したんですよ。

 

この本には、

 

人は自分が思っているほど他人のことを見ていない

 

と書かれていたんです。

 

この言葉が僕を後押ししてくれました。

 

 

 

さっそくボードを作って国際通りに出かけました。

 

 

フリーガイド

沖縄へようこそ!

 

あなたが旅行を楽しめるようにお手伝いします。

 

僕は日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語(ちょっとだけよ)を話せます。

 

 

てな感じの意味です。

 

 

 

まず、国際通りでいちばん人目につきやすいドン・キホーテの前に行きました。

それでも、背中のリュックにしまってあるボードを出す勇気が出ません。緊張で手汗も出てきましたよ。

10分ぐらい店の前のベンチに座って、やっぱりやめようかなどと悩みましたが、意を決しました。

 

 

ここまで来たのに、自分のアイディアを試さない自分が嫌でした。

ここで再び本の言葉が浮かんできましたよ。

 

 

人は自分が思っているほど他人のことを見ていない

 

 

何度も自分に言い聞かせて、ようやくボードを取り出すことができました。

そして、店の前で通行人に見えるようにボードを抱えて立ちました。

 

 

予想通り注目が集まり、道行く人は僕のことを見始めました。

今までに味わったことのない、おしっこ漏らしそうなくらいのかなりのプレッシャーです。

 

 

しかし、ここでふと気づいたんですねー。

通行人の視線をよく見ると、ボードしか見てないんですよ。

僕の顔まで見ていく人は、ほとんどいません。

 

 

すげーや、本に書かれていたことは本当だったんだ!

 

 

 

本の知識を日常で活かす、ということを初めて実感できるほどに体験した瞬間です。

 

 

こうなってくるとかなり余裕が生まれ、相変わらずスルーしていく人ばかりでしたが、通行人ひとりひとりに「こんにちは」と笑顔で挨拶できるようにもなりました。

 

そうこうしているうちに、ついに一組目、中国人家族が来て「〇〇の場所がわからないんだけど、案内してくれる?」と英語でお願いされました。

僕はその場所がわからなかったのですぐにグーグルマップで調べると、思ったとおり、その店が出てきました。

 

 

「では行きましょう」

 

 

と旅行者の添乗員のつもりで、その家族を案内したわけですよ。

 

 

途中、マップがバグって迷いそうになりましたが、元々解決策の一つとして「周りの人に聞く」があったので、近くの店の人に聞いて場所を教えてもらいました。

 

 

ようやく目的地にたどり着くと、「本当にチップとかいらないの?」とその家族の旦那さんが聞いてきましたが、もちろん受け取りませんでした。

それならと、彼は連絡先を教えてくれて「もし中国に来ることがあったら連絡して! 絶対に案内するから!」と言ってくれました。

 

みんなで集合写真を撮って、お互いに満面の笑みになって別れていきました。

 

 

 

その後、もう二組を案内してタイムアップとなり、僕の実験が終了しました。

 

 

このことから学んだことは3つですね。

 

・アイディアは試さないと意味がない

・何か目的を達成するのに、すべての能力を自分が身につけている必要はない

・人は与えられると、それ以上のお返しをしたくなる

 

 

 

では、この記事のまとめです。

 

 

人は自分が思っているほど他人のことを見ていない

が実証されたことにより、

 

僕自身が、

かなり自意識過剰だったことが証明されました。

 

とほほ。

 

 

 

 

 

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