シャーロック・ユウマの事件簿〜安室ちゃんの25周年記念ライブ後に起きたとんでもないお話〜

シャーロック・ユウマの事件簿〜安室ちゃんの25周年記念ライブ後に起きたとんでもないお話〜

 

 

2017年9月17日夜、沖縄では安室奈美恵25周年記念ライブが行われていました。

ウチのAirbnb(エアビー)には、香港から来たルイスさんが宿泊していて、その日彼はひとりでライブに参加していました。

 

 

Airbnbとは、ホスト『空いている家や部屋を貸したい人』とゲスト『借りたい人』をマッチングさせるアプリです。

 

 

夜も遅くなり、僕がウチで静かに読書をしているときにルイスさんからメッセージが届いたんですよ。

「Police call you. give me your number (警察が電話する。電話番号教えて)」

あまり英語が話せないルイスさんからのシンプルなメッセージ。

 

 

そんなメッセージもらったら、はっきり言って怖いですよね。僕、何かしましたか?

 

 

「why? what happened? (なんで? 何があったの?)」

「My car lost. call ◯◯◯ー◯◯◯◯ (私の車がない。これに電話して◯◯◯ー◯◯◯◯)」

メッセージがシンプルすぎて全く意味がわかりません。

とりあえず僕は、言われた番号に電話をかけてみることにしました。

 

 

電話は警察署につながり事情を説明すると、現場でルイスさんと一緒にいる警察官の電話につないでくれました。

どうやら、ライブ会場近辺に停めたはずのルイスさんのレンタカーがなくなったということで、彼が警察に通報したようでした。

通報して現場に警察が来たのはいいものの、お互いにうまくコミュニケーションが取れず、パニックになったルイスさんが、困ったときに頼れる僕という最後の砦連絡してきたのでした。

 

 

とりあえず僕は、急いで現場に向かい彼らと合流しました。

現場には男女の警察官がひとりずついて、男性警察官の説明によると、ルイスさんがレンタカーを停めた空き地から車が失くなって、それから一緒に1時間以上近辺を探し回ったが見つからない、本人が停めた場所を間違えているに違いない、とのこと。

 

 

 

 

ちゃんとコミュニケーション取れてるやん!! オレの読書の時間を邪魔しやがって

 

と喉元まで言葉が出かかっていましたが、さすがの僕は、ぎりぎりのところで言葉を飲み込みましたね。

 

 

でも、警察官の話を聞いていて、なぜ状況がずっと平行線を辿っているのか納得しましたよね。

 

警察官が、ルイスさんの言い分「ここに停めたことをちゃんと覚えている」というのを信用してないんですよ。

「絶対他の場所に停めたのを忘れてるだけだから」

と警察官が僕に言うんですよ。

 

こうして冤罪が生まれるんだなと、密かに思いましたよね。こわっ。

 

 

はっきり言って言葉の問題じゃなくて、信用の問題なんですよ。

 

 

念の為、僕からも本人に今日一日の行動や車を停めた場所などいろいろと質問しても、彼は真剣な表情で「絶対ここに停めた。信じてくれよ」と真剣な眼差しで僕に訴えるんですよ。

僕は彼の言ってることは本当だと思いましたね。

 

 

とりあえず、警察官と言い合っていても拉致があかないので、もう一度近辺を探してみることにしました。

 

30分後探しても見つからず、警察官たちは引き上げることにしました。このケースだと、なぜか盗難届としては受理してもらえないとのこと。

 

なぜだ! レンタカーの車種はフォルクスワーゲンのゴルフで盗まれる可能性もあるはずなのに、お前の勝手な決めつけですべての可能性を否定するなと思いましたね。

 

ダイヤモンド並みに頭固いやつだなと思いましたね。輝きという発想力は皆無ですが。

 

 

24時間対応のそのレンタカー会社の電話にかけてみるも、事故の対応しかしてなくて意味なし。

今度は、もう少し広い範囲を探してみることにしました。

キーレスキーでボタンを押しながら反応する車がないか辺りに注意をはらい、車を徐行させながら進みました。

途中、住宅街の駐車場で同じ車種を見つけて一瞬歓喜するも、 若干ボディカラーが違うしキーレスキーにも反応しないので通り過ぎました。

 

 

だんだんとルイスさんの表情も険しくなり、焦っているのが僕にも伝わってきましたね。

「大丈夫。ぜったい見つかるよ。あきらめずに探そう」

私はルイスさんを落ち着かせようと笑顔で言いました。

 

 

なかなか車が見つからないので、一旦現場に戻って何か手がかりがないか探してみることにしました。

私が現場を見ている間に、ルイスさんは香港にいる奥さんに電話をして、SNSに何か手がかりがないか探すよう指示していました。

 

 

現場は舗装されていない砂利敷きで、ほかにも何台か車が停められている。ルイスさんが車を停めていた場所を見ると確かにタイヤの跡が残っています。

本人もお酒を飲んだわけでもないし、記憶がはっきりしているようなので、ここに車があったのはほぼ確実なようです。

 

 

空き地を回ってみると、契約駐車場の張り紙を発見して、この場所が契約駐車場であることが判明しました。

ということは、地主によってレンタカー会社に連絡がいき、車が移動された可能性が高いことが思い浮かびました。

しかし、もし地主が警察に連絡してレッカー移動されたのなら、警察に情報がいっているのでその可能性はありません。

 

 

とその時、ルイスさんの奥さんから連絡が入りました。

「レンタカーを駐車する場所に注意しましょう。レッカー移動されますよ」

という、レンタカー会社の駐車場で撮影されたルイスさんのレンタカーと同じクルマの写真が投稿されているのを発見したようです。

 

 

その写真が投稿されたのもルイスさんが車を停めたあとの時刻。ということは、レンタカー会社が引き取ったに違いありません。

僕たちはすぐにレンタカー会社へ向かいました。

 

 

レンタカー会社があるデパートの立体駐車場へ入って、3階にも及ぶレンタカー会社の駐車エリアを1台1台確認しながらゆっくりと1階ずつ上っていきます。

屋上にさしかかり、歓喜の瞬間はついに訪れました。

 

 

車を見つけて、ルイスさんがキーレスキーのボタンを押して見ると、ゴルフが元気よく点滅してここだよと自分の存在をアピールしてきました。

時刻は深夜1時だというのに、あまりの嬉しさに、ふたりとも歓喜の雄叫びをあげて抱き合いましたね。

 

「ゆうま、あなたはすごいですね! 今夜中ずっとポジティブでいてあきらめないで、ついに車を見つけましたね。ほんとに謝謝(シェイシェイ)」

「いえいえ、私は探すのを手伝っただけですよ。帰りは気をつけてくださいね」

 

そこからルイスさんはレンタカーを運転して嬉しそうにまたウチまで戻った。

 

 

車は見つけたことは非情に嬉しかったのですが、帰り道に運転しながら思いましたよね。

おい、レンタカー会社、車を引き取ったにもかかわらず、なぜドライバーに連絡しない。アホか。

と。

 

 

翌日、早朝にルイスさんは香港へ帰っていきました。

自分たちが前日に引き取ったはずのレンタカーをルイスさんが返却しにきて、さぞかし驚いたに違いありません。もしくは、それすらも気づかないパターンのやつですかね。

その場合、このレンタカー会社は大丈夫なのかと本気で思いますけどね。

 

 

僕は海外旅行でよくハプニングにあっているので、『何をすべきか冷静に考えて一個ずつ対処法を試してみる』ということがいつの間にか身につきましたね。

すべての対処法を試してみてそれでも解決できない場合は、他の方法を考えてみる。それでもダメならあきらめるべし。

 

 

ルイスさんには悪いけど、今回のハプニングは探偵ゲームのようでとてもおもしろかった。自分のことをシャーロック・ホームズかと思いましたね。

 

 

安室ちゃんがライブを終えて達成感に浸っている間に、裏ではとんでもない事件が起こっていたのでした。

 

 

僕の率直な感想ですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

車の捜索が、never end(決して終わらない)にならなくてよかった。ほんとに。