それでもボクはやってない〜冤罪の起こり方〜
10年以上前に公開された『それでもボクはやってない』という映画があります。
どんなストーリーかというと、ある男性が満員電車に乗ったところ、間違って痴漢の犯人にされてしまって、無罪を主張するも虚しく懲役の判決を受け渡されるというもの。
これがもし自分の身に起きたら、めっちゃ怖くないですか?
これと同じようなことが僕の身に起きたんですよ!!!
それは、僕がコーチを務めるボアソルチサッカースクールの練習でのできごとでした。
ここ最近、僕は3歳〜6歳の未就学児クラスを担当しています。
この年代の子たちって素直でめっちゃかわいいですよね。
しかし、以前にも話したように、思ったことをズバズバ言ってくるので、鋼のメンタルと危険察知能力が求められます。
詳しい話はこちら↓
そんな子どもたちとウォーミングアップをしている時、突如、毒ガスとも思えるほどの強烈な匂いが僕の鼻に突き刺さってきました。
間違いない。これは誰かのオナラだ。
周りには5、6人ほどの子どもが走り回っている。
つまり、全員が容疑者だ。
がしかし、ここで犯人を突き止めて問い詰めたところで、何の意味もない。
指摘された子どもが傷つくかもしれないし。
ということで、僕は気に止めることもなく、オナラを風のように受け流した。
その後、練習メニューをこなしていき、次の練習について、もう一人のMコーチが説明している時に事件が起こったのだった。
Mコーチが子どもたちひとりひとりの顔を見ながらしっかりと説明していると、再び腐った卵のような刺激臭が僕の鼻を襲ってきた。
すると、突如、子どものうちのひとりが言い放った。
「ゆうまコーチ、オナラしただろ!! くっせー!!!」
え??????
不意をつかれた僕はこんな顔だったに違いない。まともに受け答えすることができない。
すると、ほかの子どもたちが連鎖反応を示し、次々に言い放った。
ゆうまコーチ、オナラしたの? くさーーーーーい!!!
ーーやばい、これはちゃんと否定しないと犯人にされてしまう。ーー
オレじゃない!
オレはいつもたくさん野菜を食べてるから、オレのオナラはこんな臭くないぞ!!
……子どもにそんなことを言っても通じるはずがない。
そして、終いにはMコーチも便乗してきた。
ゆうまコーチ、オナラしたんだね。
と僕は、この時思ったのである。
これが冤罪だな。それでもボクはやってない。
子どもだからといって、侮ってはいけない。
これは、人間社会を象徴するような良い例ではないだろうか。
このできごとからわかったことは、一度貼られた『犯人』というレッテルを剥がすのは難しい。
いくら間違っていても、多数の意見が正しいとされてしまうことがある。
それならば、最初に僕が取るべきだった行動は何だったのか。
オナラの犯人を突き止めて、徹底的に締め上げること。(お尻の穴も含めて)
というのは冗談で、僕は日々、子どもたちからたくさんのことを学ばさせてもらってます。
あーあ、瞑想でメンタル鍛えてて本当によかったー。
最後に、内向型で好奇心旺盛な僕のバリでの冒険記の紹介です。
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