平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 M・スコット・ペック
あなたは、自分が騙されていることに気づいてないだけかもしれない。
前回僕が紹介した「他人を支配したがる人たち」から派生して今回は、「平気でうそをつく人たち」を紹介します。
「平気でうそをつく人」でわかりやすい例といえば、メディアではないでしょうか。
芸能人の不倫などのスキャンダルを取り上げて際に、不倫という事実にさらにプラスアルファで話を盛って読者の「怒り」などの感情を煽るパターンがあります。
なぜ煽るかというと、記事が読まれるほど彼らに広告料が入ってくるからです。
すべてを鵜呑みにするような「クリティカルシンキング(批判的思考)」ができない人はこのような記事を信じて感情を揺さぶられるでしょうね。
どんな情報もどんな人の発言でも根拠や情報源(どこからの情報なのか)などを調べる癖をつける、ベストな意思決定をするためのクリティカルシンキングを鍛えた方がいいかもしれません。
少し話がそれちゃいましたが、本題に戻ります。
本書では精神科医が長年のカウンセリングの経験から得た実例をもとに、著者の解説・考察が述べられています。
僕たちの周りには本人に自覚があろうがなかろうが、自分を守ったり、自分の目的を達成するためなら平気でうそをつく人たちがいます。
自分の地位や権威を守るために、一人の人間としての子供の意思を尊重しない親もいます。
その親は医者や弁護士などのエリートだとしましょう。
自分の子供を医者や弁護士などの社会的地位の高い職業につかせるためにあらゆる手をつくします。
子供が医者や弁護士以外ことに興味を持っても、尊重してくれない可能性もあります。
もし子供の無意識の反抗で成績が下がろうもんなら、学校側から子供のことについて質問されてもバレるとまずいことは隠して、子供への愛情からいろいろと尽くしていることを強調するでしょうね。
周りから良い両親と見られるために「子供のために愛情を持って尽くしている」と嘘をつき、自分に非があっても簡単には認めない傾向にあります。
他の例では、自己愛が強すぎるがために恋人に依存しがちな女性がいたとします。
彼女の場合、愛されている安心感を得るために常に恋人といようとします。しかし、自己愛が強すぎて他人への共感が欠如しているために、「今日は仕事に行かないで私と一緒にいて」と迫ることが頻繁に出てきました。
その後耐えきれなくなった男性とトラブルになり別れる、しかし、愛されているという安心感が欲しいためにすぐに別の男性と関係を持つということを繰り返します。
その女性がカウンセリングを受けた場合、自分を正当化しようと嘘か本当かわかりにくい小さい嘘をつき、自分に問題があることを認めません。
こういった異常性は、実は親が同じ傾向にあり、親から影響を受けたということもあるのです。
本書では具体的な対策方を示してはいませんが、世の中にはこういう人間がいるということを知っておくだけでも対策になるのではないでしょうか。
もし自分の友達や家族が「平気でうそをつく人」だとしたらその人と距離を置くのは難しいかもしれませんが(不可能ではない)、それ以外の人たちなら一番の対策はやはり「その人と距離を置くこと」でしょうね。
といってもやはり僕たちも人間ですので、サイコパスみたいにスパスパと人を切るのは難しいでしょう。
そこで師匠とするべきなのが、悪魔の実「スパスパの実」の能力者で物理的にもメンタル的にも人をスパスパと切るのが得意なサイコパスではないでしょうか。
起業家、医者や弁護士などに多いと言われるサイコパスから感情を切り離して行動、そして目的を達成するという必殺奥義を「平気でうそをつく人たち」の特性とあわせて学んでおくことをおすすめします。
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