なぜ感じるのかどう感じるのか 触れることの科学 デイヴィット・リンデン

なぜ感じるのかどう感じるのか 触れることの科学 デイヴィット・リンデン

 

 

ここ最近は、新型コロナウィルスの影響で「濃厚接触」という言葉が聞かれ、感染防止のために人との接触を避けることが求められていますね。

しかし、僕たちは普段人と触れ合うこと、文字通り、自分の肌が他人の肌や物質と触れ合うことでどういう影響があるのかを知りません。

触れることで僕たちは多大な影響を受けていること、触れることに関する驚きの効果や症例があることを本書が教えてくれます。

 

 

 

この記事では本書からピックアップした、触れ合いの効果痛みを感じないとどうなるか、心は本当に痛む、の三点を述べていきます。

 

 

触れ合いの効果

アメリカのバスケ(NBA)のチームで、シーズン前やシーズン中のハイタッチやチェストバンプ(胸をぶつけ合う喜びの表現の一種)などの触れ合いが多いチームほど勝率が高かったという。

これは触れ合いによって協調性が強化され、チーム力が押し上げられていることが示唆されている。

 

この行為は僕たち人間に近しいサルの間でも見られる。

群れの中でグルーミング(毛づくろい)をするサル同士ほど、一方のサルが他のサルとの喧嘩に巻き込まれたり、他の動物に襲われるなどのピンチにさらされると助けにいく頻度が高いことが観察されている。

 

 

触れ合いが多くなることでこのようなプラスの効果があることがわかったが、では逆に、触れ合いがなくなることでどんな影響があるのかも見てみよう。

 

児童養護施設で育った幼児や保育器で隔離された未熟児などの場合、両親との触れ合いが不足するので後々下記のような発達障害を発言する。

・発育不足

・嘔吐の多さ

・免疫機能の不全

・認知や運動の発達遅滞

・愛着障害

 

そのまま触れ合いがない状態が続くとさらに状況は悪化し、以下の問題を抱えるようになる。

・成人後の肥満

・二型糖尿病

・心臓疾患

・消化器系疾患

・不安障害

・気分障害

・精神病

・衝動抑制不全

 

しかし、これらの悪影響は幼児に1日20〜60分のマッサージを行ったり、カンガルーケアと呼ばれる母子が触れ合う方法で解消できるようだ。

 

サイコパスの兄弟的存在のソシオパス(幼児期に家庭に問題を抱えて問題行動を起こす人)が生まれる要因が、なんとなくわからないでもない。

親の触れ合いがない上に、虐待までされたらそりゃ荒れる可能性大な感じがしますね。

 

サイコパスについてはこちらの記事を参照↓

 

 

痛みを感じないとどうなるか

パキスタンのある少年が14歳の誕生日に、自宅を訪れた友達を驚かせるために家の屋根から飛び降りて見せた。

少年は大丈夫と起き上がったが、翌日大量の内出血で死亡した。

少年が痛がる様子を見せなかったので、家族は病院に連れていかなかったのだ。

 

この少年は遺伝子変異の結果、痛みを感じなかった。

 

視覚、聴覚などを失った人や不自由があれども生き続ける。しかし、痛みの感覚がない人で成人できる人は少ない。

ちょっとした傷から感染症を引き起こし、死に至るようだ。

 

 

僕も一度は憧れたように、映画などで痛みを感じない戦士が最強のように描かれることがある。

彼は戦闘場面など短時間では最強かもしれないが、日常では常に高い死のリスクにさらされていることが上記の少年の例からわかる。

 

痛みも恐れも生存競争に必要な感覚なんですね!

 

 

心は痛む

実験で悲しい感情を感じている時には、痛みを感じている場合と同じ脳の部位が反応していることがわかった。

このことから、心は文字通り痛むんですねー。

 

ということは、精神的ショックを受けたり病んでいる時に僕たちの体には何かしらのダメージが蓄積されているわけです。

加えて、病んでいる時は認知力、IQなどが下がることがわかっているように、夜更かししたり暴飲暴食などの不健康な選択をしがちですよね。

これによって、ますます不健康になっていくわけですよ。

 

このことから言えるのは、メンタルを軽視するべからず、ですね。

 

 

そんでもって、メンタルを鍛える一番手っ取り早いのが瞑想で、そのほかに運動、健康的な食事、睡眠などです。

瞑想によって肩こりや腰の痛みなどの慢性痛も軽減されることがわかっているので、これを機に一石二鳥どころか一石四鳥や五鳥にもなる瞑想に取り組んでみるのも良いと思いますよ。

 

瞑想について↓

健康的な食事↓

睡眠について↓

 

まとめ

触覚が僕たちにどんな影響を与えるのか、少しはわかったんではないでしょうか。

しかし、ここで紹介した以外にもまだまだおもしろいことが本書にはあるんですよー。

体で一番敏感な部分である亀頭(ちんこの先っちょ)やクリトリスで文字を読み取ることができるのかの実験、おでこのかゆみが止まらず、かき続けて頭蓋骨を突破して脳をかいた女性、など驚愕の事例など盛りだくさんです。

 

僕たちに必要ないち押しの知識としては、「人が気持ちいいと感じる愛撫のスピードは秒速〇〇!」だと思います。

 

気になった人は好奇心を満たしつつ、日常生活で実践可能な知識を得るためにも一読をおすすめします。

 

 

 

最後に、たくさんの人と触れ合いまくった僕のバリでの冒険記の紹介です。

『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もしあなたが若い時にもっと挑戦するべきだったなと思っているなら、ぜひチェックしてみてください。

Kindle Unlimitedで無料となっています。