【創造的思考法を学べ!】ピクサー流創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法 エド・キャットムル

【創造的思考法を学べ!】ピクサー流創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法 エド・キャットムル

 

 

ピクサーといえば、毎回ヒット作を生み出しているアニメーションスタジオのイメージですよね。

本書で彼らがヒット作を生み出す源となる創造性を発揮する方法、創造性に対する姿勢が明らかになります。

 

本書を読んでピクサー映画を観ると、また違った発見があっておもしろいと思います。

そして、動画や絵、写真など創造性を必要とするものに関わっている人にもおすすめの本です。

 

この記事では本書の中から、視野を広げる、体験してみる、『創造性=忍耐+継続』、の三点をピックアップしたいと思います。

 

 

視野を広げる

僕たちは常日頃、慣れ親しんだ考え方でものごとを判断したり決定したりしています。しかし、創造的なものを作ろうと思ったら、いろんな視点からものごとを見なければなりません。

バイアスの知識があったり、クリティカルシンキング(批判的思考)を常に意識していない限り、それは難しいでしょう。

 

そこでいろんな視点を持つのを助けてくれるのが、ピクサーが行っている「ブレイントラスト」です。

ブレイントラストとは、はピクサーが制作途中の映画について率直な意見交換を行う会議のこと。

ブレイントラストの特徴は以下の二つです。

・「正直さ」ではなく「率直さ」(中立的な意見)

・問題は指摘されるが「どうすべきか」は指示されない。

 

 

会議で得たフィードバックをもとに、監督は映画を修正・改善していきます。

ブレイントラストが映画完成まで定期的に何回も繰り返され、時には公開まで一年を切って作品をいちから作り直し、結果大ヒットにつながったということも過去にありました。

 

注意すべきなのは、誰かにアイデアを否定された時はアイディアを否定されたわけであって、人格を否定されたわけではないと心得ること。

人間誰でも否定されて嬉しいはずはありません。意識していようとしていまいと、精神的苦痛を受けるますよね。

案の定、初めてブレイントラストに参加したピクサーの監督は、批評されまくってメンタルがやられるのでその日の午後は強制的に休まされるそうです。

ここで人格否定ではないことを知っていないと、もっとダメージを受けることになりかねません。

 

しかし、これを考慮に入れても、自分とは違った視点からのフィードバックを得られるブレイントラストのメリットは大きいのです。

 

個人で作品を作っている場合は、知人や友人にフィードバックをもらうという作戦があります。

 

 

 

体験してみる

映画俳優がアクションシーンにリアルさをもたせるために、事前に格闘技を学んで撮影に臨んだりすることがありますよね。

このように、何かを演じたり表現したいならそれを実際に体験することが大いに助けになります。

ピクサーのスタッフも「モンスターズ・ユニバーシティ」を制作する際に、実際に伝統ある大学を見学して制作に取り組んだそうな。スッタフたちが言うには、この体験によりさらにリアリティを出すことができた、とのことです。

 

「中国人はマナーが悪い」「韓国人は反日だらけ」など言う人は自分の偏った思考の中で生きています。

実際に現地に行くと、いろんな中国人や韓国人がいるのがわかりますよね。

実際に体験することで新たな視点を得られます。

僕もブラジルや東南アジア諸国など、いろんな国に行ったおかげで少しは違った視点を持つことができている、はずです。おそらく。笑

 

体験することが新たな視点を獲得することになり、創造性につながる。

 

 

『創造性=忍耐+継続』

本書の著者で元ピクサー社長であるエドは、「創造的な人は常にいいアイデアを出しているわけではなく、何回も失敗しながらも、たくさんアイディアを出して試し続けている」と語っています。

 

つまり、『創造性=忍耐+継続』なのです。

 

僕たちはたいてい、いいアイデアを出したと思っても失敗すると挑戦をやめてしまいます。

彼の言葉で創造性に対して、僕たちがどういった態度で接するべきかが見えてこないでしょうか。

 

ピクサーでは、創造性に失敗はつきもの、生まれたてのアイデアは使い物にならずアイデアは磨いていくもの、という認識を持っています。

 

真に創造的なものを生むには、チャレンジし続けるべきなのです。

 

このことから「グリット やり抜く力」も一緒に磨くと良さげですね↓

 

まとめ

本書の最後には、元ピクサーCEOのスティーブ・ジョブズとの関係も記されています。

ピクサーが創造性を発揮するのにいかいに彼が助けとなったか、ピクサーとの関わりで彼がどう成長していったかなどもあって興味深いし、僕が心を打たれた部分です。

もしあなたが血の通った人間なら、ジーンとくるものがあると思います。

 

世間一般では、決して自分の意見を曲げない人と思われていたスティーブ・ジョブズの「創造的な企業ピクサー」での役割、この部分だけでもこの本を買うに値します。

 

けっきょく、創造性には多角的な視点、忍耐、継続の三点セットが欠かせないようですね。

これらをもって、輝く明日を創ろうではありませんか。

 

 

あ、最後にもうひとつ、僕が新たな視点を獲得できたバリでの冒険記の紹介です。

『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もし、こんなブログを書くやつの冒険がどんなものか興味があればチェックしてみてください。

Kindle Unlimitedで無料となっています。