【読書】投資で一番大切な20の教え ハワード・マークス
- 2021.02.04
- 知識の宝物庫(読書記録)
- ウォーレン・バフェット, バイアス, 心理学, 意思決定, 投資
世界一の投資家のウォーレン・バフェットが推薦するという本書を読んでみました。
本書が示す「投資で一番大切な20の教え」とは以下の通りです。
1・二次的思考をめぐらす
2・市場の効率性(とその限界)を理解する
3・バリュー投資を行う
4・価格と価値の関係性に目を向ける
5・リスクを理解する
6・リスクを認識する
7・リスクをコントロールする
8・サイクルに注意を向ける
9・振り子を意識する
10・心理的要因の悪影響をかわす
11・逆張りをする
12・掘り出し物を見つける
13・我慢強くチャンスを待つ
14・無知を知る
15・今どこにいるのかを感じとる
16・運の影響力を認識する
17・ディフェンシブに投資する
18・落とし穴を避ける
19・付加価値を生み出す
20・すべての極意をまとめて実践する
教えに関しての詳しいことは本を読んでみてください。
この記事では一度投資の世界に足を踏み入れつつも、ものの1、2年で退場してしまったのち、ここ数年で心理学や創造性・思考術について学んだ僕の考察を記していきたいと思います。
なぜ「投資は心理学」と言われるのか、バイアス、創造性、誠実性、の三点から切り込んでいきます。
バイアス
メンタリストDaiGoさんが知識のNetflixを目指して作ったというアプリ「Dラボ」というものがあります。
その中でバイアスに関する動画があって、その中で投資家が陥りやすいバイアスというのを解説していました
バイアスとは、「人間が陥りやすい思考の癖」のことです。
例えば、人間は自分の成功を自分のおかげだと思いたがるが、失敗は自分のせいだと思いたがらない。これを自己奉仕バイアスといいます。
他にも確証バイアスというものがあって、人間は自分の信念や仮説を支持する情報ばかり集めて、反対意見の情報は集めない傾向にあります。
バイアスは他にもたくさんあり、僕たちは常にこういった思考の癖を持っています。
これが投資判断に影響を与えて大損したりするんですよねー。
このバイアスを避けるには、バイアスについて勉強して自分を客観視するように訓練するしかないのです。
バイアスについての名著が、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」です。
これを読めば、投資しなくてもベストな意思決定をできる可能性が上がるんではないでそうか。
ぜひ、一読されたし。
創造性
普通の投資家が狙い目の株に投資するのが買いが殺到してからと言われますが、優れた投資家は創造性によって、一番先にその株に投資して利益を得るというカラクリですよね。
その創造性を鍛えるのに役立つのが、僕たち凡人が天才に勝つ唯一の方法と言われる「クリティカルシンキング(批判的思考)」ではないでしょうか。
優れた投資家はクリティカルシンキングで他人と違った視点から物事を見つめるからこそ、結果を出しているんでしょうね。
僕が以前紹介した「サブスクの本」で、サブスクに移行する企業は数年は収益が落ちると記されていました。
しかし、数年が過ぎると、普通の企業と比べると恐ろしいペースで成長していきます。しかし、その会社の役員たちは当初、サブスクの威力を知らず大反対だったんですよね。
そういった急成長する企業に投資する、という判断に導いてくれる可能性を持つのがクリティカルシンキングではないでしょうか。
みんなが正しい、もしくは間違いだと思っていることを、無条件に信じるのではなく、本当かな、実際はどうなんだろう、と懐疑的に見ることは、ベストな意思決定のためにも投資関係なく大切なのではないでしょうか。
誠実性
今現在、いちばん信憑性の高いといわれる性格診断「ビッグファイブ」のひとつに、「誠実性」というものがあります。
誠実性を簡単に言えば、物事にコツコツと取り組めれるかということになります。
つまり、自己コントロール(自制心)が大きく関わってきます。
投資においても株価の変動に一喜一憂したり、他の投資家につられて自分の投資判断を貫けずに損失を出して株式投資の舞台から退場するというのが、一般の投資家の流れでありますね。
ま、僕もこれに当てはまりましたけども。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットに見るように、結果を出し続ける投資家は一度購入した株を持ち続けるという長期投資なんですよね。
優れた投資家は衝動的な行動が少なく、誠実性が高いように思われます。
コツコツと物事に取り組める、これは投資じゃなくても、何か結果を出すには大切なことですね。
誠実性を高めるには瞑想して、「グリット」について学ぶのが良さそうですね。
まとめ
株式投資については投資案件に関する分析もそうですが、自分の投資ルールを守れるかという部分も大きく関わってきそうですね。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットの2つの投資ルール、ルール1「損をしないこと」、ルール2「ルール1を忘れないこと」が物語っています。
今回の教訓は「コツコツは勝つコツ」ということでいかがでしょうか。
ありがとうございました!
近いうちに、4、5年前に買ってまだ読んでないスノーボールを読んでみようかと。
最後に、『コツコツなんかクソ喰らえ』のノリで衝動的に行動しまくった僕のバリでの冒険記の紹介です。
『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もしあなたが若い時にもっと挑戦するべきだったなと思っているなら、ぜひチェックしてみてください。
Kindle Unlimitedで無料となっています。
-
前の記事
【読書】第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい マルコム・グラッドウェル 2021.01.27
-
次の記事
【最強の健康に関するデータ】不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる 鈴木祐 2021.02.05
コメントを書く