R2-D2号のせいで、とうとう絡まれてしまった……
それはある日の夜、僕が日本一周を目指して製作している、パワーアップしたR2-D2号でひとりでドライブを楽しんでいる時のことでした。
夜も遅かったので、僕以外には数えるほどしか車が走っていませんでした。
ですので、渋滞のストレスに縛られることもなく、パワーアップしたR2-D2号のポテンシャルを楽しむには持ってこいの夜でした。
とはいえ、僕はR2-D2号でかっ飛ばしたいわけではなく、気持ちよく流したいだけでした。
ですので、かっ飛びスポーツカーとか、友のセリヌンティウスの元へ急ぐメロスのように、お客の元へ危険を顧みずブッ飛ばしていく代行運転さんたちの邪魔にならないように、第一通行帯(左端)を走行していたんですよ。
そんな中、沖縄の国道58号線、通称ゴーパチを軽く流していると、運悪く北谷町近辺の信号で赤信号にかかってしまったのです。
ここから日本のホラー映画並みに驚かされるストーリーが展開されるんですけど、ひとまず脇に置いておきますね。
ここで、沖縄に住んでる車好きの人ならわかると思うんですけど、
北谷町といえば、沖縄が日本であることを忘れさせてしまう別世界のアメリカンビレッジなるものがあり、週末には車好きが集まる美浜駐車場という、巨大な無料駐車場があります。
美浜駐車場といえば、関東でいう大黒PAみたいな、沖縄の車好きにとっての聖地なんですよ。
そんなこともあって、ゴーパチの北谷エリアはスポーツカーやドレスアップカーなど、いろんなジャンルの車好きが週末だけじゃなく、平日でさえちらほら通りかかります。
それを踏まえて話を進めていきましょうか。
そんな車好きにとっての聖地『ゴーパチの北谷エリア』で赤信号に捕まってしまったわけですよ。
この日は天気も良かったので、僕の気分もよ良く、鼻歌でも歌いながら青信号になるのを待っていました。
そんな時ですよ。
一瞬強烈な視線を僕の隣の車線から感じ、激しく動く何かを僕は視界の端にとらえたのです。
恐る恐る、その激しく動く何かの方を向くと……
隣の車から満面の笑みで「窓を開けろよ」とジェスチャーで示す、20代くらいの男性がいたのです。
やべーよ、R2-D2号という目立つ車のせいで、変なやつに絡まれてしまったか。
僕はそう思いましたね。
しかも、満面の笑み。
きっと、笑いながら人をいたぶり殺すサイコパスの若者に違いない。
サイコパスから身を守るために、過去にサイコパスの関連の本を何冊も読み漁ったり、サイコパスが主人公の映画を何本も観てきて、サイコパスの特徴を知り尽くす僕は、直感的にそう思ったのです。
大丈夫、サイコパスについて知り尽くした僕なら、
瞑想を何年も続けてきてほとんどのことに動じなくなった僕なら、
きっと大丈夫だ!
そう言い聞かせ、相手を刺激しないためにも、奴の指示通りに窓を開けたのでした。
※ここからはあまりにも衝撃的なので、心臓の弱い方は読まないでくださいね。
僕みたいに好奇心強めの方だけ、読み進めてください。
窓を開けたサイコパスらしき若者は、こう言い放ったのでした。
YouTubeやってますよね?
僕、YouTube観てますよ!
僕「へ???」
3秒くらいでしょうかね、僕にとっては一生にも感じられるほどの間、思考停止していたようです。
脳の再起動に時間はかかってしまいましたが、質問の意味を処理し終えた僕の脳は幸福ホルモンであるエンドルフィンを大量に分泌し始めたのです。
そして、なぜか急にテンションが上がってしまい、
はい、やってます!
と小学生の時、クラスで一人はいる「はい、元気です」と大声で返事する子のように返したのでした。
そして、何にも動じないはずの僕はテンションが上がり過ぎてしまい、
マジっすか!?
声かけられたの初めてです!!!!!
と答えたのでした。
ここで信号が青になったので、お互いに会釈して車を発進させたのです。
サイコパスらしき若者改め、僕のYouTubeの視聴者さんである彼は、そのまま気分よく加速していくのでした。
一方の僕はというと……
このブログを読んだり、僕の電子書籍を購入して、もし物理的な紙の本なら擦り切れるくらい何度も読んでくれている、このブログの読者ならわかると思うんですけど、
僕って、過去には民泊をやって世界中のゲストを相手してコミュ力を磨いてきたとはいえ、
ベースは極度の内向型の人見知りじゃないですか。
ですので、テンションが上がったのはいいものの、急に恥ずかしくなり、もしこのまま同じ方向に進んだら、
深夜のマクドナルドでポテト食べながら雑談する流れになるんじゃないかという恐れが頭をよぎり、
途中で左折して逃げたのです。
にもかかわらず、視聴者さんはそんな僕の動きも、スマホで僕のYouTubeのライブ配信を見るかのように、バックミラーで視聴して(見て)いたのです。
そして、ブレーキランプを小刻みに点灯させて合図を送ったのでした。
それを見た僕は合図をしてるんだなー、と気づいたのですが、
強大な羞恥心が僕の思考力を奪っていたので、視聴者さんにハザードランプだったり、パッシングだったりで合図を返してあげる、という当たり前のことができなかったのでした。
僕が日本一周を目指すR2-D2号製作のことをYouTubeに載せ始めた頃に、チャンネル登録者が1万人あたりを超えてくると、いずれは街中で視聴さんにきづかれるだろう、と思っていたのですが、それがまだ1000人にも満たない今の状況で起きたのです。
オレッてすげーじゃん!
と自己肯定感が爆上がりしたのですが、ふと、今このブログを書いている状況で考え直してみると、あいさつを返すという人として当たり前のことができなかった僕は、
喜んでる場合ではなく、人とのコミュニケーションの練習を再開するべきで、
まだ視聴者に気づかれるということが起こってはいい人間レベルに達していないことに気付いたのでした。
さらに追い討ちをかけるように、4、5年ほど瞑想を続けて合計時間が500時間に到達しそうで、ほとんどのことに動じないと思っていた僕のメンタルも、
高機能を備えて便利と宣伝されて最新のバージョンが公開されたにもかかわらず、すぐにバグが見つかってしまうiOSのように、
脆弱性が見つかってしまったのです。
Hey, Siri!
僕自身のバージョンアップの仕方を教えて!
Siri「わかりません」
ちーん。あざしたー。
かっこいいR2-D2号を完成させるために、カスタムのアイデアやおすすめアイテムを教えていただけると嬉しいです。
YouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いします。
R2-D2号を使って映画のシーンを再現しています。ぜひチェックされたし!
最後に、スバルR2をR2-D2号にして日本一周する、なんてとんでもないことを考えてる僕が書いた『とんでもない冒険記』を紹介します。
『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もし興味があればチェックしてみてください。
Kindle Unlimitedで無料となっています。
※Kindle Unlimitedに入ってなくても、冒頭部分は無料で読めます。
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