ジョホールバル

第9話 世界最強の寝具

    僕がターミナルに到着すると、マークが少し眠そうな顔とともに温かく迎えてくれた。 僕が彼に放った第一声はもちろん、「long time no see(久しぶり)」ではなく「I’m so sorry(誠に申し訳ありませんん)」である。 しばらくヒッチハイクは控えようと思う。   まずは、マークが僕を車でカウチサーフィンのホストの元へ送り届けてくれる。 […]

第7話 ヒッチハイクで国境超え

    翌朝、旅立ちの日がついにやってきた。僕はシンガポールから隣国のマレーシアへ向かう。 最後にサトシとルームメイトと朝食を食べているときに、僕はあることを思いついた。   「そうだ、ヒッチハイクで国境を越えよう」   二人は僕の発言に一瞬驚いたが、君ならできる、と後押ししてくれた。   二人と別れたあと、僕はさっそくマレーシア行きのバスが出るタ […]