第14話 チャンギ空港でのひととき
僕がシンガポールのチャンギ空港に着いたのは、昼12時過ぎだった。 これからタイのプーケットに飛ぶのだが、実はこのフライトは、僕と一緒に旅する予定だったシンガポール人の友達が予約してくれたものだった。 彼が二度沖縄に来て、ウチのエアビ(Airbnb)に泊まってくれて仲を深めた。 僕がシンガポールに行くと彼に報告した時に、彼から、それなら一緒にタ […]
人生一度きり。やらかしちゃおう。笑
僕がシンガポールのチャンギ空港に着いたのは、昼12時過ぎだった。 これからタイのプーケットに飛ぶのだが、実はこのフライトは、僕と一緒に旅する予定だったシンガポール人の友達が予約してくれたものだった。 彼が二度沖縄に来て、ウチのエアビ(Airbnb)に泊まってくれて仲を深めた。 僕がシンガポールに行くと彼に報告した時に、彼から、それなら一緒にタ […]
翌朝、僕は寝坊することなく4時に起きることができた。 まだ時間に余裕があるので、まずは腕立て、腹筋、背筋、スクワットをやって体を目覚めさせた。筋トレの後、シャワーで汗ばんだ体を洗い流してさっぱりした。 それから準備して、チェックアウトだ。 フロントのお兄さんも、朝早いのでまだ眠そうだ。 ――仕事なんだから、もっとビシッとせんかい。 と、僕は思 […]
僕がターミナルに到着すると、マークが少し眠そうな顔とともに温かく迎えてくれた。 僕が彼に放った第一声はもちろん、「long time no see(久しぶり)」ではなく「I’m so sorry(誠に申し訳ありませんん)」である。 しばらくヒッチハイクは控えようと思う。 まずは、マークが僕を車でカウチサーフィンのホストの元へ送り届けてくれる。 […]
シンガポールからは2時間もかからずにマレーシアのジョホールバルまで来ることができた。 サッカーが好きな人なら一度は耳にしたことがあると思うが、あの「ジョホールバルの歓喜(サッカー日本代表がワールドカップ初出場を決めた試合の開催地)」のジョホールバルに僕はいる。僕は、あの、日本代表が歴史に名を刻んだ場所に立っている。 なんと感慨深いことか。 & […]
翌朝、旅立ちの日がついにやってきた。僕はシンガポールから隣国のマレーシアへ向かう。 最後にサトシとルームメイトと朝食を食べているときに、僕はあることを思いついた。 「そうだ、ヒッチハイクで国境を越えよう」 二人は僕の発言に一瞬驚いたが、君ならできる、と後押ししてくれた。 二人と別れたあと、僕はさっそくマレーシア行きのバスが出るタ […]
おじさんのおしっこを見届けた後、僕はふと、あるシンガポール人のカップルのことを思い出した。 そのカップルは一ヶ月後に沖縄の僕のエアビ(Airbnb)に泊まりにくる予定で、シンガポールに来るのでタイミングが合えば飲みに行こう、と僕は前もってメッセージしていた。 今まですっかりそのカップルのことを忘れていたが、今日は金曜なので声をかけたら彼らと一緒に飲みに行け […]
建物の外観と比べたら少し古さを感じるサトシの部屋ではあるが、可もなく不可もなくといったところだ。サトシの部屋には寝室が三部屋あった。 元々は3人でシェアしていたが、1人が出ていってしまったので、最近から一部屋をカウチサーフィンのゲスト用にしているとのこと。 もうひとりのルームメイトは仕事に行っていて、今はいない。 僕の前にもドイツ人の男が1人泊まっ今朝出た […]
僕は着陸の衝撃で目を覚ました。どうやら、もうシンガポールに着いたようだ。 上空からの街の景色を見損ねたからだろうか、まだシンガポールに来たという実感が全然湧かない。 那覇からシンガポールまで一度も目が覚めなかった。おかげで眠気は吹っ飛び、身体も今すぐにでも100メートル走れるくらい活力に満ちあふれている。 冒険の準備はできている。 飛行機から […]