2018年

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第34話 ウブドの冒険の始まり

    タクシーで次の目的地のウブドへ向かう途中、運転手の粋な計らいで休憩のついでにコーヒー農園へ立ち寄った。 ここでは、コーヒー農園の見学と、バリコーヒーをはじめ、バニラやモカやフルーツティーなど12種類のコーヒーと紅茶の試飲が無料でできる。 歩くのが億劫に感じられたオレたちは、コーヒー農園の見学をせずにすぐに席について、コーヒーと紅茶の試飲セットが来るのを待った。 &nbs […]

クレイジーハロウィン第2話 クレイジー三人衆、ハロウィンに向け再集結なり。

    沖縄よりもはるかに寒い10月のソウルは、寒いのが苦手なオレには相当こたえた。 震えるベジータを見て、誰もベジータとハグしたがらなかったのかもしれない。今となってはどうでもいいことなのだが。 オレはこのとき既に、次のミッション「今夜泊まる宿を探せ」に集中していた。       とはいったものの、はて、いったいどうしたものか。 そこで思いついた […]

クレイジーハロウィン第1話 ベジータ、韓国でハロウィンに参加するの巻

    それは2年前の10月末の韓国でのできごとだった。 その前月の9月にウチの民泊に泊まりに来てくれた、韓国のソウル で英語の先生をしているエイミーとアリサを尋ねて、ハロウィンのある週末を狙って沖縄の那覇空港から韓国のソウルへと飛んだ。人生初のハロウィンのイベントを、まさかソウルで体験するとは夢にも思わなかった。       機内で、コミュニケー […]

第33話 感度バツグン

    翌朝、興奮するリッキーの声に起こされて目を覚ました。リッキーがオレとゆうやをトイレで呼んでいる。 か弱い日本人男子ふたりをリッキーが襲ってこないか警戒しつつ、オレたちはトイレに入った。笑       オレたちがトイレに入ると、リッキーがニヤニヤしながら立っている。 「これを見てみろよ」 リッキーが便器の後ろの壁にある蛇口を握りながら、便器を […]

第32話 再会の地、サヌール

    空港へ着くと、搭乗時刻にはまだ早いが先にチェックイン手続きを済ませて、コーヒーとサンドイッチを購入。 ちょうどサンセットの時間で、デッキの方から鮮やかな夕日が見えていた。デッキに座ってサンドイッチを頬張りながら、マレーシアでの出来事を振り返って思い出し笑いをした。       またバリに戻ると、マルセロやリッキーと一緒に冒険の続きが待ってい […]

第31話 バトゥ洞窟への道のり

    巨大大仏の方に行くと、そこには洞窟の入口まで延々と続く階段がある。階段を上りきらないと洞窟まではたどり着けない。 これからこの階段を上るかと思うとすぐに帰りたくなった。と、その前にとりあえず大仏と一緒に記念写真を撮って観光気分を味わう。     それから覚悟を決めて、ゆうやと一緒に階段を上り始めた。今朝目覚めたときは、前日の疲れが取れて完全回復したよ […]

【涙なしには読めない】ペイ・フォワード キャサリン・ライアン・ハイド

    自分の人生に多大な影響を与えた映画『ペイ・フォワード』の原作を読んでみました。   Think of an idea to change our world and put it into action  (世界を変える方法を考え、それを実行しよう)     社会科の授業でこの課題を与えられた13歳のトレバーが考えたアイディア、『ペイ・フォ […]

第30話 落とし物

    マレーシア最終日の朝がやってきた。 マレーシアでのミッションは完了したので、今夜の飛行機まではたっぷりと時間がある。さて、何をしようか。 先にチェックアウトして、それから今日一日何をするのかゆうやと一緒に考える。       ロビーのパソコンで観光情報を調べてみる。クアラルンプールでの観光スポットベスト10というページが出てきて、ゆうやと相 […]

第29話 人生で一番にやけた瞬間

    マレーシアでの最後の夜を楽しむために、再びオレは歓楽街へと戻った。 まずはじめにバーでビール一杯を頼んで、飲みながらこのあとのことを考える。 席について辺りを見渡していると、バーの向かいの建物から大音量の音楽が音漏れしている。       スモークガラスで覆われていて中の様子はわからないが、よく観察してみると人がちらほら出入りしている。どう […]

第28話 ジョナスとの再会

    ゆうやと共に、ジョナスとの待ち合わせの場所へと向かった。 待ち合わせの場所は、オレが昨日の夜に散歩をした歓楽街だった。今夜は昨日の夜散歩したときよりも早い時間帯だったので、たくさんの人で賑わっている。オレたちは先に待ち合わせ場所についてジョナスを待った。       が、約束の時間になってもジョナスは現れない。インターネットが使えないオレた […]

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