バリ島の大冒険

8/11ページ

第36話 踊り明かしたいのに・・・

    ウェイトレスのふたりがオレたちの元へ来ると、オレとリッキーは彼女たちに自己紹介した。 「こんばんは。ゆうまとリッキーだよ、よろしく。ふたりの名前は?」       ウェイトレスのひとりは、少し大人の女性のオーラを出しているユナ、そしてもうひとりが、まだあどけなさが残る少女のようなリサ。ふたりとも綺麗な長い黒髪をなびかせている。年はおそらく2 […]

第35話 寝るのは死んでから!?

    宿に戻ってマルセロがオーナーのおばちゃんに、ウブド観光はどんなものがあるのか尋ねてみた。オレたちは、おばちゃんが紹介してくれたうちのひとつから、なんとなくおもしろそうなアグン山の登頂を選んだ。特に細かい情報は聞かなかった。 それが災難の始まりだったのは、このときは知る由もない。       アグン山へ出発するのは今夜12時。ここから1時間車 […]

第34話 ウブドの冒険の始まり

    タクシーで次の目的地のウブドへ向かう途中、運転手の粋な計らいで休憩のついでにコーヒー農園へ立ち寄った。 ここでは、コーヒー農園の見学と、バリコーヒーをはじめ、バニラやモカやフルーツティーなど12種類のコーヒーと紅茶の試飲が無料でできる。 歩くのが億劫に感じられたオレたちは、コーヒー農園の見学をせずにすぐに席について、コーヒーと紅茶の試飲セットが来るのを待った。 &nbs […]

第33話 感度バツグン

    翌朝、興奮するリッキーの声に起こされて目を覚ました。リッキーがオレとゆうやをトイレで呼んでいる。 か弱い日本人男子ふたりをリッキーが襲ってこないか警戒しつつ、オレたちはトイレに入った。笑       オレたちがトイレに入ると、リッキーがニヤニヤしながら立っている。 「これを見てみろよ」 リッキーが便器の後ろの壁にある蛇口を握りながら、便器を […]

第32話 再会の地、サヌール

    空港へ着くと、搭乗時刻にはまだ早いが先にチェックイン手続きを済ませて、コーヒーとサンドイッチを購入。 ちょうどサンセットの時間で、デッキの方から鮮やかな夕日が見えていた。デッキに座ってサンドイッチを頬張りながら、マレーシアでの出来事を振り返って思い出し笑いをした。       またバリに戻ると、マルセロやリッキーと一緒に冒険の続きが待ってい […]

第31話 バトゥ洞窟への道のり

    巨大大仏の方に行くと、そこには洞窟の入口まで延々と続く階段がある。階段を上りきらないと洞窟まではたどり着けない。 これからこの階段を上るかと思うとすぐに帰りたくなった。と、その前にとりあえず大仏と一緒に記念写真を撮って観光気分を味わう。     それから覚悟を決めて、ゆうやと一緒に階段を上り始めた。今朝目覚めたときは、前日の疲れが取れて完全回復したよ […]

第30話 落とし物

    マレーシア最終日の朝がやってきた。 マレーシアでのミッションは完了したので、今夜の飛行機まではたっぷりと時間がある。さて、何をしようか。 先にチェックアウトして、それから今日一日何をするのかゆうやと一緒に考える。       ロビーのパソコンで観光情報を調べてみる。クアラルンプールでの観光スポットベスト10というページが出てきて、ゆうやと相 […]

第29話 人生で一番にやけた瞬間

    マレーシアでの最後の夜を楽しむために、再びオレは歓楽街へと戻った。 まずはじめにバーでビール一杯を頼んで、飲みながらこのあとのことを考える。 席について辺りを見渡していると、バーの向かいの建物から大音量の音楽が音漏れしている。       スモークガラスで覆われていて中の様子はわからないが、よく観察してみると人がちらほら出入りしている。どう […]

第28話 ジョナスとの再会

    ゆうやと共に、ジョナスとの待ち合わせの場所へと向かった。 待ち合わせの場所は、オレが昨日の夜に散歩をした歓楽街だった。今夜は昨日の夜散歩したときよりも早い時間帯だったので、たくさんの人で賑わっている。オレたちは先に待ち合わせ場所についてジョナスを待った。       が、約束の時間になってもジョナスは現れない。インターネットが使えないオレた […]

1 8 11