信号待ちで強盗に!?

    それは、ある日曜の昼下がりのできごと。私が車を運転していて、交通量の多い沖縄の国道58号線の左側の車線で信号待ちをしているときだった。 突然、誰かが車の窓をノックしてきた。       信号待ちで車の窓をノックする。それは、ブラジルに住んだことがあるオレが、ブラジル人の友達から何度も聞いたブラジルでの強盗のパターンのひとつである。 ブラジル […]

クレイジーハロウィン第4話 ハングオーバー。なんだここか・・・

    誰かがドアをノックする音で目を覚ました。時計を見てみると、時刻はすでにチェックアウトの時間を指している。一瞬自分がどこにいるかわからなかったが、辺りを見渡してゲストハウスのベッドの上だとわかった。 きっと清掃員が来たのだろう。すぐに出ることを伝えて、とりあえず時間をかせぐ。       ひどい頭痛がしている。どうやら二日酔いのようだ。頭がぼ […]

第35話 寝るのは死んでから!?

    宿に戻ってマルセロがオーナーのおばちゃんに、ウブド観光はどんなものがあるのか尋ねてみた。オレたちは、おばちゃんが紹介してくれたうちのひとつから、なんとなくおもしろそうなアグン山の登頂を選んだ。特に細かい情報は聞かなかった。 それが災難の始まりだったのは、このときは知る由もない。       アグン山へ出発するのは今夜12時。ここから1時間車 […]

クレイジーハロウィン第3話 クレイジーなハロウィン前夜祭

    日本人、韓国人、アメリカ人が混ざった総勢9名で韓国焼き肉サムギョプサルを食べて、メクチュ(ビール)とソジュ(焼酎)で何度も乾杯。オレが想像していた以上の盛り上がりを見せる。頭から『ベジータでハグ』での失敗のことなど一気に吹き飛んだ。     途中、トイレのために席を立つと同時にメッセージが入った。 「今から帰るところだけど、ちょっとだけ会える?」 […]

第34話 ウブドの冒険の始まり

    タクシーで次の目的地のウブドへ向かう途中、運転手の粋な計らいで休憩のついでにコーヒー農園へ立ち寄った。 ここでは、コーヒー農園の見学と、バリコーヒーをはじめ、バニラやモカやフルーツティーなど12種類のコーヒーと紅茶の試飲が無料でできる。 歩くのが億劫に感じられたオレたちは、コーヒー農園の見学をせずにすぐに席について、コーヒーと紅茶の試飲セットが来るのを待った。 &nbs […]

クレイジーハロウィン第2話 クレイジー三人衆、ハロウィンに向け再集結なり。

    沖縄よりもはるかに寒い10月のソウルは、寒いのが苦手なオレには相当こたえた。 震えるベジータを見て、誰もベジータとハグしたがらなかったのかもしれない。今となってはどうでもいいことなのだが。 オレはこのとき既に、次のミッション「今夜泊まる宿を探せ」に集中していた。       とはいったものの、はて、いったいどうしたものか。 そこで思いついた […]

クレイジーハロウィン第1話 ベジータ、韓国でハロウィンに参加するの巻

    それは2年前の10月末の韓国でのできごとだった。 その前月の9月にウチの民泊に泊まりに来てくれた、韓国のソウル で英語の先生をしているエイミーとアリサを尋ねて、ハロウィンのある週末を狙って沖縄の那覇空港から韓国のソウルへと飛んだ。人生初のハロウィンのイベントを、まさかソウルで体験するとは夢にも思わなかった。       機内で、コミュニケー […]

第33話 感度バツグン

    翌朝、興奮するリッキーの声に起こされて目を覚ました。リッキーがオレとゆうやをトイレで呼んでいる。 か弱い日本人男子ふたりをリッキーが襲ってこないか警戒しつつ、オレたちはトイレに入った。笑       オレたちがトイレに入ると、リッキーがニヤニヤしながら立っている。 「これを見てみろよ」 リッキーが便器の後ろの壁にある蛇口を握りながら、便器を […]

第32話 再会の地、サヌール

    空港へ着くと、搭乗時刻にはまだ早いが先にチェックイン手続きを済ませて、コーヒーとサンドイッチを購入。 ちょうどサンセットの時間で、デッキの方から鮮やかな夕日が見えていた。デッキに座ってサンドイッチを頬張りながら、マレーシアでの出来事を振り返って思い出し笑いをした。       またバリに戻ると、マルセロやリッキーと一緒に冒険の続きが待ってい […]

1 69 75