共感的傾聴術 古宮昇
相手の話を聞く際に、僕たちがやってしまいがちなことは以下のようなものだろう。
①相手の話していることに対して、良し悪しの評価をする
②相手が話している途中でも、自分が次に何を話すか考えている
③相手の話の腰を折る(相手が話し終わるのを待たずに、自分が話し始める)
この3つは傾聴(相手の話を深く聞くこと)する上で、やってはいけない行為の代表格である。
さらに、共感的傾聴では、傾聴でよく言われる、相づち、相手の言葉をオウム返し、などでは十分ではない。
そもそも僕たち人間は、自分の感情や思考を言葉にするのが苦手だし、それを他人に伝えることはもっと難しい。
よって、相手がすべてを話していると思わない方が無難だろう。
それを引き出すには聞く側が、『ありのままの相手』を受け容れ、共感してあげることが重要である。
幼少期の僕たちが、どれくらい、どのように両親から『無償の愛』をもらってきたかで、今の自分の価値観や、他人とのコミュニケーションの取り方が変わってくる。
本書でそれらを理論的に理解して、どのように共感を示してあげればいいのか、ということを学んでいく。
カウンセラーが『ありのままの自分』を受け容れてくれると知ると、相談者は話しやすくなり、少しずつ自分の考えを整理して行動を改善するようになる。
やはり、僕たちは他人に指示されるよりも、自分で導き出した結論で行動を起こしやすいものだ。
何度言っても行動が変わらない人がいるのは、そのためだ。
『聞くこと』がいかに大事かがわかる本でした。
最後に、内向型で好奇心旺盛な僕のバリでの冒険記の紹介です。
『冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)』、もしあなたが若い時にもっと挑戦するべきだったなと思っているなら、ぜひチェックしてみてください。
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