【読書】問いこそが答えだ ハル・グレガーセン

【読書】問いこそが答えだ ハル・グレガーセン

 

 

僕たちは常日頃、たくさんの常識や固定観念にさらされています。しかし、クリエイティブな人やイノベーションを起こす人たちは、そういった常識や固定観念に疑問を持ち、意識的に問立てているのです。

アインシュタインの名言でもこうあります。

もし私がある問題を解決するのに1時間を与えられ、しかもそれが解けるか解けないかで人生が変わるような大問題だとすると、そのうちの55分は自分が正しい問に答えようとしているのかどうかを確認することに費やすだろう

 

いかに問いが重要であるかがわかります。

問いの重要性を知るのに、本書が一役買ってくれます。

 

この記事ではその中から、問うことの価値、自分は間違っている、問いの環境を作る、の3つをピックアップしたいと思います。

 

 

問うことの価値

問うことは、新たな視点から物事を見ることにつながります。

例えば、普段何気なく使っているスマホですが、どんな仕組みで機能してるのだろう、という問いを立てるだけでも、ハードウェア、ソフトウェア、通信、など複数の要素が浮かび上がってきます。

それぞれの仕組みを調べることによって、たとえそれが基礎知識だとしても別の視点を獲得したことになります。

これによって、今後あなたがスマホや他のデバイスを見る目が変わるでしょうね。

これが問いの力です。つまり、問うということは、新しい視点を獲得することに他なりません。

 

新しい視点を生み出すためには、読書や人と会う時に質問を増やしたり、環境を変え、新しい体験をするのもいいでしょう。

僕が特におすすめするのが海外旅行です。

1か月のバリ島での滞在で、アインシュタインの「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」をかなり思い知らされました。現地では日本の常識なんか全く通用しませんでした。

 

その話をまとめたのが、僕の電子書籍「冒険で学ぶ人生のサバイバル術(上)(下)」です。

 

複数の視点から物事を見るには「クリティカルシンキング(批判的思考)」も欠かせません。

 

 

自分は間違っている

あなたは「自分が間違っているかもしれない」と思ったことはありますか?

おそらく何度かは思い当たるでしょう。

しかし、本書に登場する企業のCEOたちは、常に「自分には見落としているところがないだろうか」「根本的な誤解をしている部分があるかもしれない」と自分に問いかけているのです。

 

これは確証バイアスという人間が陥りがちな思考のトラップにはまるのを防いでくれるので、理にかなっているのです。

 

※確証バイアスとは、自分の意見や考えを支持したり強化する情報ばかりを集めがちで、反証する情報を無視または集めない傾向のこと。

 

他にも、たとえ有益であったとしても、知らないものや経験したことのないものを受け入れることに心理的な抵抗が生じ、現在の状況に固執してしまうという現状維持バイアスというものがあります。

 

このように人間には、狩猟採集民の時代は通用したが現代社会では不利に働くことが多い思考の働き(バイアス)をデフォルトで持っています。

より良い意思決定やクリエイティブな考えをするには、できるだけバイアスから逃れなければなりせん。

 

そんでもって、バイアスから逃れる一番の方法は、バイアスについて勉強するしかないのです。

 

そこで僕の過去のバイアスについての記事もお勧めしておきます↓

 

問いの環境を作る

ここまでで問いの重要性がわかってきたかと思います。

では、問いを生みやすい環境を作るにはどうしたらいいのか、この項で記していきます。

 

問いを生みやすくする原動力が好奇心です。

好奇心を鍛える手っ取り早い方法が、読書です。しかも、今までに読んだことないジャンルが特におすすめです。

なぜなら、全く知らない情報を取り入れると、自分がそのことについて知らないということを知り、もっと知りたいという欲が駆り立てられるからです。

 

自分が知らないことを知っている、という自己認識力も高められていきます。

 

おすすめ記事↓

 

 

これまでは自分自身の問いの力という視点で話してきましたが、今度は「子供たちの問いの力を鍛える」という視点から見ていきましょう。

子供たちは生まれながらに好奇心旺盛で「質問の天才」なのですが、歳を取るにつれてその能力は失われていきます。

その原因は僕たち大人にあるのではないでしょうか。

質問をすると、「それぐらいも知らないのか」と返ってくるかもしれないという恐怖があったり、間違うことは悪いこととする雰囲気が要因のひとつとなるでしょう。

子供たちの積極的な問いを促すには、まずは大人が積極的にオープンクエスチョン(イェスかノーで答えられない質問、炭治郎はこの時どんな気持ちだったと思う?など)を子供に投げかけて、子供たちからも質問しやすい態度を大人が取るべきです。

 

子供たちの問う力を養うことによって、大人も新たな視点や気づきを得られることになります。

一石二鳥ですね。やらない手はありません。

 

 

まとめ

今のSNSなどはその人が好む情報や広告が流れるように最適化されています。これは便利なようですが、偏った情報にだけ触れることにもなります。

つまり人間のバイアス(思考の偏り)を助長しているのです。

その罠から抜け出す方法が本書のテーマ「問い」であり、「自分を疑う」ことなのです。

自分を疑うことを習慣にしている人は少数派だと思いますが、だからこそ、多数の人とは違うアイディアや解決策に到達できる可能性が高まるというものです。

 

無限の可能性を秘めた「問う力」、ワクワクしてきませんか?

身につけたい方は一読されたし。