驚くほどコミュ力を高める傾聴のやり方
人と話すのが苦手なあなたに朗報です。
最強のコミュニケーションスキル、『傾聴』というものがあります。
聴くだけでいいんです!
今回は、多くの人が軽視している『聴く』ことの最高峰のテクニック『傾聴』を紹介します。
『傾聴』を極めればあなたが話す割合はごくわずかで済みます。それでいて、相手にはコミュニケーション能力が高いという印象を与え、相手との信頼関係がより深まります。
傾聴とは
コミュニケーションについて勉強熱心な方は、今までに一度は傾聴という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、傾聴とは一体何でしょうか。
傾聴とは、文字通り耳を傾けて聴く『聴く技術』のことです。
相手の話を聴く、ただこれだけです。
しかし、人間というものは承認欲求(他人に自分のことを認めてもらいたいという欲求)というものがあって、自分のことを話したがります。黙って相手の話を集中して聴くというのは、意外に難しいものなのです。
FBIも実践する傾聴
傾聴のテクニックはFBIも取り入れていて、交渉の内で最も重要なプロセスだと位置づけられています。
FBIの交渉プロセス
- 傾聴(相手の話をしっかりと聴く)
- 共感(相手の立場になってみて、相手に共感を示す)
- ラポール(「自分の話を聴いてくれた」と相手との信頼が生まれ、こちらの話を聴くようになる)
- 影響(最後にようやく説得が入ります。説得して相手に影響を与えます)
交渉で犯人を説得するには、何よりもまず「聴く」ことから始まります。
興奮している人に何を言っても聞き入れてくれる可能性は低いので、まず相手の主張を聴かないといけません。
怒ったり興奮している相手と話す、この状況はクレーム対応やパートナーとの喧嘩など日常でも起こり得ますね。
傾聴の重要な4つのポイント
FBIが交渉で使うほど絶大な威力を発揮する『傾聴』。
まずは、傾聴する際に重要な4つのポイントを紹介します。傾聴についてしっかりと理解していきましょう。
その1.聴く
傾聴なので当たり前なのですが、相手の話に集中してひたすら聴きます。その際、以下の3つは禁止です。
・口出し
・反論
・評価
これって結構難しいんですよ。
相手の話の中で少しでも自分の過去の体験や知識と関連することがあると、すぐに頭の中で考えごとが始まり、気がつけば相手の話が進んでいることってありますよね。
相手の話を聴くためには集中力が欠かせません。
瞑想によって集中力は鍛えられるので、傾聴を実践する前に瞑想に挑戦してみるのもいいでしょう。
瞑想のやり方はこちらの記事をチェック
その2.うなずく
相手が息継ぎしているときや話の切れがいいところで短くうなずきます。
これによって相手に「ちゃんとあなたの話を聴いていますよ」ということが伝わります。もし自分が話していて、相手が無反応だったら本当に話を聴いてくれているのか、理解しているのかわからずに不安になりますよね。
細かいことですが、しっかりとうなずいて相手に気持ちよく話を続けてもらいましょう。
メジャーリーガーの首振り人形みたいに、ただうなずいていてはダメだということです。バッティングもうなずきもタイミングが大事です。
その3.話をまとめる
話の内容を短くまとめて、当たっているのか相手に確認します。間違っても断定的な話し方をしてはいけません。
つまり、相手に「私はこのように解釈しましたけど、当たっていますか?」という意味で話をまとめて相手に尋ねてみましょう。
これも相手の話をしっかり聴いていないとできないことですね。集中して相手の話を聴きましょう。
その4.短く質問する
傾聴といっても、最初から最後までずっと相手の話を聴いているわけではありません。ひとつの話題が終わったら、その話題に関連する「相手が話したそうな内容」の質問をしましょう。
例、相手が漫画の話をしていた場合
話し手「オレ、漫画の中で一番、ワンピースが好きなんだよね」
聞き手「そうなんだ。どのキャラクターが一番好きなの?」
といったように、相手が話していた話題をさらに深掘りしていきます。
時々、合コンで女の子に「どこに住んでるの? 好きな男のタイプは? 好きな映画は?」などと質問攻めにする男がいると思いますが、そんなやつには二度と質問ができないように、ワサビだけで作った特大ワサビおにぎりを口に突っ込んでやろうかと思う。
面接とか取り調べじゃあるまいし、質問攻めにあった人の身になってみやがれと思います。
相手が話したそうなことを話させるように質問していくことが重要です。
まとめ
今回紹介した4つのポイントは傾聴する上でとても重要な基本です。
コミュニケーション能力が高いと思われている人は、普通の人に比べて2倍も質問することが研究でわかっています。つまり、相手の話をよく聴いているのです。
聴くことが得意と言われる内向型の人は、さらに深い信頼関係を構築するためにも傾聴してみてはいかがでしょうか。
話すのが得意と言われる外向型の人は、たまには口を閉じて聞き役に回ってみてはどうでしょうか。
相手のことを知る努力をしてみましょう。相手の意外な側面に気づくことができるかもしれませんよ。
もしあなたが話すことが苦手でも、傾聴することで相手に「自分のことをわかってくれている」という安心感を与えます。相手が十分に話したら、今度はあなたの話を聴いてくれるはずです。こうして相互理解が深まり、強い信頼関係が生まれるのです。
より良いコミュニケーションを目指してがんばっていきましょう。
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