クレイジーハロウィン第15話 続 韓国ロマンス
焼肉屋の店内に入ると、明日は月曜日、いや、すでに月曜日、午前2時すぎだというのに、意外にもたくさんの客が入っている。韓国の人たちは、そんなに焼き肉が好きなのか。 店内は、エイミーたちと行った庶民的な若者向けの焼肉屋とは違って、壁やテーブル、椅子などは黒で統一されていて、高級な雰囲気を醸し出している。こんな高級そうな店へ来てオレの懐事情は大丈夫かと思いながら、ハナさんと席 […]
人生一度きり。やらかしちゃおう。笑
焼肉屋の店内に入ると、明日は月曜日、いや、すでに月曜日、午前2時すぎだというのに、意外にもたくさんの客が入っている。韓国の人たちは、そんなに焼き肉が好きなのか。 店内は、エイミーたちと行った庶民的な若者向けの焼肉屋とは違って、壁やテーブル、椅子などは黒で統一されていて、高級な雰囲気を醸し出している。こんな高級そうな店へ来てオレの懐事情は大丈夫かと思いながら、ハナさんと席 […]
パブに入ろうとすると、入り口に立っていたセキュリティの男がオレの目の前に立ちはだかり、ショルダーバッグを指さした。どうやら持ち物を確認するらしい。 特に何も持ってないけどな、と思いながらカバンの中身を見せると、飲食物の持ち込みは禁止らしく、男はカバンの中にあった水のペットボトルを取り上げて、いけと通してくれた。 中へ入ると、明日 […]
エイミーと別れて切なさが残る中、この3日間の思い出に浸りながら電車に乗っているうちに、いつのまにか初日に泊まったシンチョンにあるゲストハウスにたどり着いていた。 ふと我に返り、親しみのある友好的なゲストハウスのオーナーのパクさん思い出して、またここにお世話になるのも悪くない、と思い階段をのぼってフロントにいった。 「こんばんは、 […]
スタート地点の寺院が見えてからというもの、早く帰って眠りたいという気持ちが強くなって、足が自然と前へ前へと進んでいく。 先頭のガイドのおっちゃんは、相変わらず疲労の色を見せることなく、オレとゆうやと、少しずつ遅れ始めたリッキーのことを確認しながら先導している。普段から何度と登頂しているとはいえ、4、50代であろうおっちゃんの体力は驚異的である。   […]
外に出るとすでに太陽は、終業時刻が近づいて帰り支度を始めているかのように、下がり始めていた。夕方の気配が感じられて少し肌寒い。 オレたちはコンビニでサンドイッチを買って腹ごしらえをして、タクシーを捕まえて山へ向かった。 1時間もしないうちに山へ着いて、オレたちはトレッキングのスタート地点に向かった。オレたちは、複数あるコースの中 […]
オレたちは電車に乗って帰路についた。日曜日の朝8時過ぎ。電車の中は、オレたち以外に2、3人の乗客がいるだけで、ほとんど空っぽで静かだった。朝の静かな電車の中に、普通のトーンで話すオレたちの声だけが響いていた。 「ねえ、みんなこれできる?」 まだ元気が余っているエイミーが、眠そうな顔をしているオレたちに声をかけた。2つのつり革をし […]
下山は登り以上に過酷だった。登りで体力を使い切った上に、一歩一歩踏み出すたびに、登り以上の負荷が足にかかる。そんな体に、まず最初に岩場エリアの試練が襲いかかってきた。 ガイドのおっちゃんのあとに続いて、一歩一歩慎重に踏み出していく。 まずは安定するポイントを、何も目印のない大きな岩の中に探して、そっと足を置く。岩は露で湿っている […]
せっかく出会ったピッコロという仲間との別れはつらかったが、先へ進まねばならない。気持ちを切り替えて、新たなドラゴンボール仲間の発見に期待しよう。 途中、お酒が切れたので、コンビニによって、コスプレの人たちだらけのトイレの行列に並んで用をたし、ひとりひとりがビールやマッコリを調達して、再び通りに戻った。 行列の中を小さくまとまって […]
頂上で日の出を拝もうと、オレたちは疲労困憊になりながらも、過酷な岩場エリアを死に物狂いで登っていた。 軽いハイキングのつもりで来たのだから、手袋を用意しているわけもなく、氷のように冷たい岩を触るたびに、次第に手の感覚がなくなっていく。手を滑らせてしまえば、崖に落ちてゲームオーバーという死と隣り合わせの状況で、かろうじて集中力は保たれていた。 […]
バーに入った瞬間に、オレは何か違和感を感じた。それが何なのか突き止めるために、周りを注意深く見渡してやっとのことで気がついた。ここはゲイバーであった。バーのお姉さんたちはみな、オネエだったのである。ヒゲの濃いオネエもいたりと、よく観察するとすぐにわかるものであった。 まさか、韓国で人生初のゲイバーを体験するとは思いもしなかったのである。 &n […]