第99話 ムフフな話
前にも話したとおり、僕のバリ滞在の最終局面は追い風であった。 何から何まで、世界は僕中心に回っているとさえ思えた。 話は2016年の大晦日にまで遡る。この日僕がチェックインしたホステルの受付の女性スタッフが、Facebookで僕に友達申請を送っていたのである。 それから彼女と連絡は取っていなかったのだが、僕がFacebookに投稿する写真には、彼女は常に「 […]
人生一度きり。やらかしちゃおう。笑
前にも話したとおり、僕のバリ滞在の最終局面は追い風であった。 何から何まで、世界は僕中心に回っているとさえ思えた。 話は2016年の大晦日にまで遡る。この日僕がチェックインしたホステルの受付の女性スタッフが、Facebookで僕に友達申請を送っていたのである。 それから彼女と連絡は取っていなかったのだが、僕がFacebookに投稿する写真には、彼女は常に「 […]
読者のみなさんはドイツ人女子大生ソフィーを覚えているだろうか。 おそらく、この写真を見れば思い出してくれるだろう。 普段の僕は連絡がマメな方ではないのだが、彼女とレンボンガン島で別れた後も僕たちは連絡を取り合っていた。 むしろ、彼女の方から連絡をくれた。 お互いの動向をその都度報告しあって、バリから帰る前にもう一度 […]
マッサージのおかげで夜はぐっすりと眠れ、翌朝には体の疲れがすっかり取れていた。 しかし、滝ジャンプの挑戦の証が、僕の体にしっかりと残っていた。 腕にあざができていたのだ。やはり僕の着水の仕方が悪かったようだ。お尻にもあざができる可能性はあったが、お尻は無事だったので写真には収めていない。読者にお見せできないのが誠に残念である。 […]
滝ジャンプに大満足した僕とリッキーは、ウブドへ戻るためにシンガラジャをあとにした。 辺りはいつの間にか夕暮れ時となり、暗闇が徐々に空を覆い始めている。 暗くなっての山道は視界が悪くて危険なので、僕たちはペースを上げた。しかし、夕日のわずかな光は山には届かず、視界が悪い。さらに、山では先程まで雨が振っていたらしく、路面が濡れている。状況は最悪だ。   […]
極寒地獄のような山道を抜けてからはあっという間に目的地まで着いた。 アグン山の時と同じように、ここでも必ずお金を払ってガイドを雇わなければならない規則であった。 リッキーが受付に抗議したのだが、規則は規則なので変えようがない。ただ雇われているだけの受付に言ってもどうこうなるわけでもなく、ここまで来てガイド料のために引き返すわけにもいかないので、結局、ガイド […]
この日はいよいよ、僕とリッキーが以前から企てていた計画を実行する日となった。 滝ジャンプに挑戦だ。 どうやらバリ島の北部のシンガラジャという地域に「ALING ALING WATERFALLS(アリンアリン滝)」と呼ばれる高さの違う3つの滝があり、滝の上から滝壺に向かってジャンプするのが欧米人の観光客に人気らしい。 ウブドからシンガラジャまでは約2時間半の […]
ディーバがグループに及ぼしていた悪影響から、僕たちはついに開放された。 彼女が何かやらかす度に申し訳なさそうにしていたケビンは、表情が活き活きとしている。 昼食のあと、さっそく一同はウブド観光を開始した。 まずはじめは滝である。 蒸し暑いバリの気候なので、水遊びができるとなると大人でも大はしゃぎである。 しかし、滝までの道のりは […]
翌朝、みんなより少し遅めに僕が目を覚ますと、グループの中で一番年長であろうアレックスが真剣な表情でディーバを説得していた。 アレックスの説得が終わると、正式に「ディーバ、強制送還」が決定した。 今日はウブド周辺を観光する予定だが、その時間が短縮されることを考えても僕たちグループにとってはディーバがいない方がいいという結論に至った。 ディーバは […]
僕のお気に入りのミュージックバーには、リサもユナもDJガールもいなかった。その代わり、前回ノリノリでキレのあるダンスを披露してくれたセキュリティのおっちゃんが、僕たちを笑顔で迎えてくれた。 僕はいまだに、このバーにセキュリティの必要性を感じないが、彼の場合はセキュリティの意味合いよりも客との和みといった意味合いが強いのかもしれない。 酔っ払いが暴れだしても […]
ウブドのメインストリートと思われる通りへ出ると、前回来た時と同じように欧米の家族連れやカップルがたくさんいた。その中に日本人の姿は見当たらない。海外に来てまで日本人と会いたくない、オレは日本人離れしている(よく友人に言われる)、と僕が無意識に思っているからなのかはわからない。 バリは日本人に人気の観光地であるはずなのに、この旅では1、2回しか日本人を見てい […]