Yuma

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第2話 公共の場での個人宛メッセージ

    僕は着陸の衝撃で目を覚ました。どうやら、もうシンガポールに着いたようだ。 上空からの街の景色を見損ねたからだろうか、まだシンガポールに来たという実感が全然湧かない。 那覇からシンガポールまで一度も目が覚めなかった。おかげで眠気は吹っ飛び、身体も今すぐにでも100メートル走れるくらい活力に満ちあふれている。   冒険の準備はできている。   飛行機から […]

その情報いる?

    先日の夜、僕がフットサルに参加しようと、那覇市内のとある小学校ーー仮にM小学校としましょうーーに向かっていたときのできごとです。   M小学校は住宅街にあり、道が細く入り組んでいて初めて来る人にとっては分かりづらい場所にあります。 僕は以前にもM小学校に行ったことがありましたが、その時から数ヶ月経ってしまって道を覚えていないので、グーグルマップにナビしてもらっ […]

SUBARU R2 オートゲージ製油温計、油圧計取り付け

    どうも、ユウマです。かれこれ10年くらい車イジリをしている素人です。 エンジンO/H以外のほとんどの整備を自分でやってきました。ゆくゆくはチューニングもですが、まずは自動車整備を極めることを目標にしています。(今のところ、板金は除く) そして現在、「スバルR2 日本一周計画」進行中です。     今回の作業は、追加メーター(油温計、油圧計)の取り付 […]

第1話 旅立ちの朝

    その日の朝、これから始まるシンガポール・マレーシア・タイを10日間で巡る旅に、僕は胸を踊らせて那覇空港にいた。   僕はチェックイン手続きをすべく、まだ朝早いというのに、カウンター前にできている長蛇の列の最後尾に並んだ。 僕の前にはツアー団体がいて、添乗員の女性がツアー客にパスポートを準備させている。ツアー客には家族連れがいたり、初老の夫婦がいたりとさまざまな […]

第100話 Hasta la vista

    ついに日本へ帰らなければならない日がきてしまった。 バリで最高の夜を過ごした僕の幸運はまだ続いていた。このままバリでの滞在を延長して、この幸運が途切れるまで享受し続けたい気もしたが、僕は帰らねばならない。   バリの神様(ゆうや)も行ってしまわれたので、きっとこの幸運も長続きはしないだろう。 それなら、今日の夜のフライトの時間までは目一杯楽しもうと思った。 & […]

第99話 ムフフな話

    前にも話したとおり、僕のバリ滞在の最終局面は追い風であった。 何から何まで、世界は僕中心に回っているとさえ思えた。   話は2016年の大晦日にまで遡る。この日僕がチェックインしたホステルの受付の女性スタッフが、Facebookで僕に友達申請を送っていたのである。 それから彼女と連絡は取っていなかったのだが、僕がFacebookに投稿する写真には、彼女は常に「 […]

第98話 心のトンネル開通

    読者のみなさんはドイツ人女子大生ソフィーを覚えているだろうか。 おそらく、この写真を見れば思い出してくれるだろう。         普段の僕は連絡がマメな方ではないのだが、彼女とレンボンガン島で別れた後も僕たちは連絡を取り合っていた。 むしろ、彼女の方から連絡をくれた。 お互いの動向をその都度報告しあって、バリから帰る前にもう一度 […]

第97話 ひとりで過ごすことの本当の意味

    マッサージのおかげで夜はぐっすりと眠れ、翌朝には体の疲れがすっかり取れていた。 しかし、滝ジャンプの挑戦の証が、僕の体にしっかりと残っていた。       腕にあざができていたのだ。やはり僕の着水の仕方が悪かったようだ。お尻にもあざができる可能性はあったが、お尻は無事だったので写真には収めていない。読者にお見せできないのが誠に残念である。 […]

第96話 悶絶しそうなほどのバリマッサージ

    滝ジャンプに大満足した僕とリッキーは、ウブドへ戻るためにシンガラジャをあとにした。   辺りはいつの間にか夕暮れ時となり、暗闇が徐々に空を覆い始めている。 暗くなっての山道は視界が悪くて危険なので、僕たちはペースを上げた。しかし、夕日のわずかな光は山には届かず、視界が悪い。さらに、山では先程まで雨が振っていたらしく、路面が濡れている。状況は最悪だ。   […]

第95話 I CAN FLY〜空も飛べるはず〜

    極寒地獄のような山道を抜けてからはあっという間に目的地まで着いた。   アグン山の時と同じように、ここでも必ずお金を払ってガイドを雇わなければならない規則であった。 リッキーが受付に抗議したのだが、規則は規則なので変えようがない。ただ雇われているだけの受付に言ってもどうこうなるわけでもなく、ここまで来てガイド料のために引き返すわけにもいかないので、結局、ガイド […]

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