第13話 旅立ちの朝
翌朝、僕は寝坊することなく4時に起きることができた。 まだ時間に余裕があるので、まずは腕立て、腹筋、背筋、スクワットをやって体を目覚めさせた。筋トレの後、シャワーで汗ばんだ体を洗い流してさっぱりした。 それから準備して、チェックアウトだ。 フロントのお兄さんも、朝早いのでまだ眠そうだ。 ――仕事なんだから、もっとビシッとせんかい。 と、僕は思 […]
人生一度きり。やらかしちゃおう。笑
翌朝、僕は寝坊することなく4時に起きることができた。 まだ時間に余裕があるので、まずは腕立て、腹筋、背筋、スクワットをやって体を目覚めさせた。筋トレの後、シャワーで汗ばんだ体を洗い流してさっぱりした。 それから準備して、チェックアウトだ。 フロントのお兄さんも、朝早いのでまだ眠そうだ。 ――仕事なんだから、もっとビシッとせんかい。 と、僕は思 […]
僕は記憶を辿って歓楽街に来た。 特に目的はないがとりあえず歩き回る。 昼過ぎの歓楽街で目立つのは、マッサージ店の呼び込みだ。 あまり人通りがないからか、店はガラガラで暇しているようだ。体のラインがわかるピチピチの制服を来た女性スタッフ全員が店の前で座っておしゃべりしつつ、目の前を人が通ると、即座に反応して獲物に食らいつくハイエナのように客引きをする。 &n […]
翌朝、僕は誰かの足音で一度目が覚めた。どうやらホストが起きてきたようだ。 彼女はリビングを横切ってキッチンへ向かい、朝食の仕度を始めた。 そこで僕は再び眠りについたようだ。 次に僕が起きたときにはホストはいなくなっていた。 寝起きで頭がぼーっとしている僕は、リビングの窓から見える外の景色を眺めていた。夜は気づかなかったが、このマンションの周り […]
僕がターミナルに到着すると、マークが少し眠そうな顔とともに温かく迎えてくれた。 僕が彼に放った第一声はもちろん、「long time no see(久しぶり)」ではなく「I’m so sorry(誠に申し訳ありませんん)」である。 しばらくヒッチハイクは控えようと思う。 まずは、マークが僕を車でカウチサーフィンのホストの元へ送り届けてくれる。 […]
シンガポールからは2時間もかからずにマレーシアのジョホールバルまで来ることができた。 サッカーが好きな人なら一度は耳にしたことがあると思うが、あの「ジョホールバルの歓喜(サッカー日本代表がワールドカップ初出場を決めた試合の開催地)」のジョホールバルに僕はいる。僕は、あの、日本代表が歴史に名を刻んだ場所に立っている。 なんと感慨深いことか。 & […]
翌朝、旅立ちの日がついにやってきた。僕はシンガポールから隣国のマレーシアへ向かう。 最後にサトシとルームメイトと朝食を食べているときに、僕はあることを思いついた。 「そうだ、ヒッチハイクで国境を越えよう」 二人は僕の発言に一瞬驚いたが、君ならできる、と後押ししてくれた。 二人と別れたあと、僕はさっそくマレーシア行きのバスが出るタ […]
マレーシア最終日の朝がやってきた。 マレーシアでのミッションは完了したので、今夜の飛行機まではたっぷりと時間がある。さて、何をしようか。 先にチェックアウトして、それから今日一日何をするのかゆうやと一緒に考える。 ロビーのパソコンで観光情報を調べてみる。クアラルンプールでの観光スポットベスト10というページが出てきて、ゆうやと相 […]
マレーシアでの最後の夜を楽しむために、再びオレは歓楽街へと戻った。 まずはじめにバーでビール一杯を頼んで、飲みながらこのあとのことを考える。 席について辺りを見渡していると、バーの向かいの建物から大音量の音楽が音漏れしている。 スモークガラスで覆われていて中の様子はわからないが、よく観察してみると人がちらほら出入りしている。どう […]
ゆうやと共に、ジョナスとの待ち合わせの場所へと向かった。 待ち合わせの場所は、オレが昨日の夜に散歩をした歓楽街だった。今夜は昨日の夜散歩したときよりも早い時間帯だったので、たくさんの人で賑わっている。オレたちは先に待ち合わせ場所についてジョナスを待った。 が、約束の時間になってもジョナスは現れない。インターネットが使えないオレた […]
ジョナスと連絡を取り合ってディナーの約束をしたところだが、オレとゆうやはランチのあと何も食べていない。 すでにランチから8時間経っていて、ふたりとも空腹は極限まで達していた。ちょうどそのとき、ピザのにおいが漂ってきたので、においの元を辿っていくと持ち帰りもできるピザ屋さんを発見した。 ショーウインドウに4、5種類ほどのピザが一切 […]