クレイジー

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第39話 アグン山の頂き

    頂上で日の出を拝もうと、オレたちは疲労困憊になりながらも、過酷な岩場エリアを死に物狂いで登っていた。 軽いハイキングのつもりで来たのだから、手袋を用意しているわけもなく、氷のように冷たい岩を触るたびに、次第に手の感覚がなくなっていく。手を滑らせてしまえば、崖に落ちてゲームオーバーという死と隣り合わせの状況で、かろうじて集中力は保たれていた。     […]

クレイジーハロウィン第6話 ベジータ戦闘開始 in イテウォン

    オレたちは、ハロウィンに参加する前に夕食をとることにした。エイミーとの約束通り、エイミーの部屋に泊めてくれる代わりに夕食代はオレが払うことになった。 さっそくエイミーのお気に入りの居酒屋で少し飲みながら夕食を済ませた。       居酒屋から出ると、外はすっかり暗くなって肌寒い。韓国の秋は沖縄の真冬並みの寒さで、気温は10度強ほど。オレにと […]

第37話 神の山を登る

    車に揺られること約1時間、ついにウブドから目的地のアグン山に到着した。       オレの強みは、いつでもどこでも眠ければどんな環境だろうと寝れること。おかげで、出発30分前までお酒を飲んで酔っていたが、だいぶ回復したようだ。 今は午前1時。車を降りると、いくつか街灯があってオレンジの光があたりを照らしている。ここは山の1400m地点という […]

クレイジーハロウィン第5話 観光地で転がる。転がる。

    オレとエイミーがソウルの観光名所のひとつ、キョンボックンに着いたのは夕方4時過ぎ。徐々に日が沈み始めていた。先程までの太陽の温もりは既にどこかへいってしまって、肌寒くなってきている。 閉館時間まで2時間もないので、チケットを購入して少し急いで中に入った。       門をくぐると、目の前には大きな中門がもうひとつ。沖縄の首里城よりも規模が大 […]

クレイジーハロウィン第4話 ハングオーバー。なんだここか・・・

    誰かがドアをノックする音で目を覚ました。時計を見てみると、時刻はすでにチェックアウトの時間を指している。一瞬自分がどこにいるかわからなかったが、辺りを見渡してゲストハウスのベッドの上だとわかった。 きっと清掃員が来たのだろう。すぐに出ることを伝えて、とりあえず時間をかせぐ。       ひどい頭痛がしている。どうやら二日酔いのようだ。頭がぼ […]

第10話 危機一髪!? スーパー二輪ドリフト

    「おし、みんなでツーリングに出かけるぞ!! そしてディナーを食べに行こう」 マルセロの一声で、みんなでバイクでツーリングしながらディナーを食べる場所を探すことに決まった。       今回は、スロベニア人のタマラも誘って一緒に行くことになった。 いつも通りの流れで、ビアンカはマルセロの後ろ、ゲストのタマラはリッキーの後ろでオレとゆうやは一人 […]